...唯(と)見(み)ると銀杏(いてふ)の簪(かんざし)をさした細腰(さいえう)の風情(ふぜい)がある...
泉鏡太郎 「十六夜」
...「揺(ゆら)ぎ糸の紅は細腰に絡(まと)ひたる肌着の透(す)くかと媚(なまめ)いたり...
泉鏡花 「いろ扱ひ」
...わが戀はあさぎほのめくゆふそらにはかなく消ゆる晝の花火か細腰の紅(あけ)のほそひもほそぼそに消ぬがにひとの花火見あぐるほのかなる浴衣の藍の匂より浮き名のたたばうれしからまし東京地圖東京に住んでゐては...
竹久夢二 「砂がき」
...右手の細腰まで引き下げたところを...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...願わくは軽羅(けいら)となって細腰(さいよう)につかん...
中里介山 「大菩薩峠」
...その細腰を抱いて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...風にも堪へぬ御細腰は...
萩原朔太郎 「花あやめ」
...一時をくねる細腰もしんなりとしてなよやか...
二葉亭四迷 「浮雲」
...くびれている細腰などを...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...お芳の細腰を狙(ねら)って...
吉川英治 「銀河まつり」
...蘭瞼細腰(らんけんさいよう)の羅(うすもの)すがたは...
吉川英治 「剣難女難」
...彼女の細腰(さいよう)を抱き上げて...
吉川英治 「三国志」
...凛々(りんりん)細腰(さいよう)の剣(けん)一夜も日も馬に鞭打ちつづけた...
吉川英治 「三国志」
...気のやさしい――その代り病身そうな細腰の美人だったから...
吉川英治 「新書太閤記」
...細腰(さいよう)は風に旋(めぐ)り...
吉川英治 「新・水滸伝」
...あきれ顔を見せた細腰(さいよう)の美人がある...
吉川英治 「新・水滸伝」
...すらりと細腰の美人で...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...俯向いている細腰(ほそごし)の――白い人影...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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