...彼女は細字が好きで、常に細字ペンを持ち歩いている...
...レポートの文字サイズを小さくしすぎて、文字が細字になってしまった...
...鉛筆の芯が細字で、書き心地がとても良い...
...このフォントは細字が特徴で、スタイリッシュな印象がある...
...細字の字体は目が疲れやすく、長時間の読書には向かないことがある...
...中から細字で書きこまれてある半紙三枚を取りだした...
有島武郎 「星座」
...去歳(こぞ)庚子(かのえね)即ち天保十一年の)夏に至りては只朦々朧々として細字を書く事得(え)ならねば其(その)稿本を五行(いつくだり)の大字にしつ...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...アンナ細字デ書イテアルモノヲ近眼ノ僕ガ読ムノハツライ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...鳴門(なると)の海の景色の横へ細字で七八行にしたためたもの...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...頗(すこぶ)る丹念な毛筆の細字で...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...十三行の罫紙(けいし)に蠅頭(じょうとう)の細字で認めた長文の手紙で...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...大黒より十六間井より二十八間小判千六百枚大判二百三十枚外に――そんなことが達筆な細字で書き下してあるではありませんか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...各章の終に附した細字の註(ちゅう)は...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...一琴一研高士尚志携琴登山滌研曲水吉金樂石興味何如竝置芸聊以自娯丙子冬日琴生仁兄大人正曼生刻と細字で刻せられてゐる...
堀辰雄 「我思古人」
...これになるべく読む邪魔にならぬような形で細字で訳者註を加えて...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...細字の文稿二三巻も亦良子刀自の許にある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...眼の痛くなるような細字を拾い拾い読んでみたが...
山本周五郎 「日本婦道記」
...著しく良寛の細字には氣品がある...
吉川英治 「折々の記」
...その下に細字で細々と偈(げ)(詩)が書いてある...
吉川英治 「小説のタネ」
...前には、書き落してあるが、この二行の書のわきには、なお細字で、次のような辞句が書き添えてある...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...孫兵衛にはあの秘冊(ひさつ)に血汐(ちしお)の細字で綴(つづ)られている隠密組の隠語が読めないのであった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...わしがいつか落したものだ」「その余白へいちめんの細字...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...虫のような細字で「郁(いく)」という一字が彫(ほ)ってあった...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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