...臼にかけて細かく挽いて糊状になし...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...それに細かく何か認めてあったそうですが...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「恐怖の幻兵団員」
...金紙銀紙の細かくきざんだのを枝に塗りつけたやうな...
薄田泣菫 「木犀の香」
...―――私は私自身でさえそんなに細かく見たことのない部分々々を夫に見られたのかと思うと...
谷崎潤一郎 「鍵」
...白樺が細かくそよぎ竹煮草(たけにぐさ)が大きく揺れる...
寺田寅彦 「軽井沢」
...(抹消)嵐子の学校の様子を細かく知らせること...
戸坂潤 「獄中通信」
...男は政治家とか技術家とかという細かく分れた専門家であるために...
戸坂潤 「社会時評」
...食卓の礼儀を守ることなどを細かくやかましくいうことは...
中谷宇吉郎 「鉛筆のしん」
...のみならずこの贅沢が日に増し細かくなる...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...細かく割註(わりちゅう)のように朱で書いた所を抑えた...
夏目漱石 「道草」
...その辺の仕掛けを細かくやっておいたものだから...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...文学もますます細かく分化してゆくと同様に...
平林初之輔 「『心理試験』を読む」
...老教授の半白の顎髭(あごひげ)が細かくふるえているのは...
平林初之輔 「予審調書」
...枝も葉も細かく隙間の無い林と林の間の防火線を行くのだ...
水上瀧太郎 「山を想ふ」
...膝の上の白い蟲のような指先が細かくブルブルと震えた...
三好十郎 「肌の匂い」
...これは鯛か鱸(すずき)かイサキのようなお魚へ塩をあてておいてそれから湯煮(ゆで)て身を細かくむしり取って湯煮玉子の細かく切ったのと混ぜてそれを七分に御飯三分の割で御飯を加(くわえ)てフークでサラサラと掻(か)き混(まぜ)てフライ鍋へバターを敷(しい)てその品物を皆(み)なよくいためるのです...
村井弦斎 「食道楽」
...あるいはこの煮える途中へ薩摩芋(さつまいも)の細かく切ったのを入れると一層味も良くなります...
村井弦斎 「食道楽」
...現在の方言とともに細かく採録しておくことである...
柳田國男 「アテヌキという地名」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??