...今でも樣々の細々したことに就いて彼此云ひたいとは思はない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...秋から冬にかけてにょきにょきと延び上がった細々したからだには...
有島武郎 「或る女」
...細々した日々の感想を洩れなく書きつけて見たらばと思ふが...
伊藤野枝 「最近の感想」
...□永い間不如意な経済の遣繰りや方々の書店との交渉やそれからまだ外の細々した面倒な仕事と雑誌の編輯で疲れきつたらいてう氏は十月十二日に千葉県の御宿(おんじゅく)村へ行つた...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一四年一一月号)」
...自分の細々した感情をその野田にすつかり預けてしまふ心持になつた...
犬養健 「朧夜」
...村の商い店――油屋からの半期間の細々した帳面買いも...
犬田卯 「荒蕪地」
...その細々した用事が一どきに私の上にふりかかつて来て...
上村松園 「思ひ出」
...どうかすると細々した書入よりも...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...その生活の細々したことは...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...自分の財産に関する細々した事務を...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...細々しいことばかりを書いてあつて...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...あらゆる隅々の細々した道具についているのであった...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...それと関係のない細々しい描写は...
平林初之輔 「現下文壇と探偵小説」
...彼の家の細々した走り使ひなどをしてゐた父より余程年上の年寄である...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...子が喫驚(びっくり)する位細々しい事まで話して聞かせて居たが...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...いろいろ細々したお土産や御自分の着物なども揃い...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そして彼等がかうした細々した話をして聞かせてゐる間...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...縫ひ繕ひをするために入れて置いた細々したものが一切はいつてゐた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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