...マッダーレーキ(アカネの根から作る赤紫色素)...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...そうしてその紫に腫上(はれあが)った顔へ...
芥川龍之介 「影」
...紫の打紐(うちひも)のついた大きなニッケルの懐中時計を出して...
芥川龍之介 「父」
...仏告二比丘一、月天子宮殿、縦横正等四十九由旬、四面垣墻、七宝所レ成、月天子宮殿、純以二天銀天青瑠璃一而相間錯、二分天銀清浄無垢、光甚酔曜、余一分天青瑠璃、亦甚清浄表裏映徹、光明遠照云々、於二此月殿一、亦有二大輦一、青瑠璃成レ輦、高十六由旬、広八旬、月天子身与二諸天女一、住二此輦中一、嘗因二八月望夜一、師与二玄宗一遊二月宮一、聆二月中天楽一、問二其曲名一、謂二紫雲曲一、帰伝二其音一、名之曰二霓裳羽衣一、見レ有二仙人道士一、乗レ雲駕鶴、往来若二遊戯一、少焉歩向レ前、覚二翡翠色冷光、相射目眩一、極寒不レ可進、下見レ有二素娥十余人一、皆皓衣乗二白鶴一、往来舞二笑於広陵大桂樹之下一、又聴二楽音雑一、亦甚清麗、(中略)次夜皇欲二再求徃一レ天、師但笑謝、而不レ允、上皇因想二素娥風中飛舞袖被一、編レ律成レ音、製二霓裳羽衣舞曲一、自レ古泪レ今、無三復加二於是一矣、月中有二桂、高五百丈、下有一人一、常斧斫之、樹創随合、乃仙人呉剛也、今羽衣説話より、凡ての神仙説的分子を除去せば、残る所は次の如くなる可し...
高木敏雄 「比較神話学」
...その向こうには紫色がかった高い山が蜿蜒(えんえん)としている...
田山花袋 「一兵卒」
...紫縮緬の夜具は雲がくれて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...木の下に紫紅色の小さな花を散りこぼしている...
外村繁 「日を愛しむ」
...紫の雲に乗った観世音菩薩の威神力(いじんりき)がそうあらしめたのではなく...
中里介山 「山道」
...藍け紫の透明な鱗が...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...平次はしばらく薄紫色の煙をなつかしむ風情です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...金瓶(きんぺい)楼今紫(いまむらさき)は明治の初期の美女代表で...
長谷川時雨 「明治大正美女追憶」
...黄色、すみれ色、紫、コバルト、ピンク、さまざまのダイヤモンドが、何萬といふ人夫を使つて天上の星の如く少しづつ砂の中から現はれて來る...
林芙美子 「ボルネオ ダイヤ」
...帽子からは紫と黄色とに染めた紐が下がつてゐる...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「十三時」
...紫の女王(にょおう)が源氏の心に恋しかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...紫夫人などの感化を受けて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「園中紫薇花盛開...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...それは室の真中に吊された電燈の笠の黄色いのが取り除(の)けられて華やかな紫色にかわったせいであろう...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...銀色の轡(くつわ)に紫白(しはく)の手綱...
吉川英治 「新書太閤記」
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