...目に見えぬ砂州に立つ紡錘形の標識は...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...扁平(へんぺい)にして紡錘形或は菱形(ひしがた)をなすものなり...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...氷柱や鐘乳石(しょうにゅうせき)が簡単な円錐形(えんすいけい)または紡錘形となる代わりに...
寺田寅彦 「自然界の縞模様」
...しかしその絵にはこの虫がだいたい紡錘形をした体躯(たいく)の両側に数本の足の並んだものとして...
寺田寅彦 「蒸発皿」
...はねるたびにあの紡錘形の袋はプロペラーのように空中に輪をかいて回転するだけであった...
寺田寅彦 「簔虫と蜘蛛」
...乾柿を幾つか煉り合せて、紡錘形に固め、それを紙にくるみ、更に藁で包みこみ、上から縄でぐるぐる巻いて締めつけたものです...
豊島与志雄 「花子の陳述」
...ねむたい目をみはつて床のなかから眺めてると丁字がしらを心に紡錘形(ばうすゐけい)にたつてる焔がきれの長いひとつ目にみえ...
中勘助 「銀の匙」
...旗印を両頂点に持った紡錘形をなして水上に配置されている...
中谷宇吉郎 「大謀網」
...この紡錘形はそれで長さが四町になるわけで...
中谷宇吉郎 「大謀網」
...いわば途方もなく大きい紡錘形の口を持った(たも)網を海上に浮かべたようなものである...
中谷宇吉郎 「大謀網」
...紡錘形の腹の一部が切れて入口になっている...
中谷宇吉郎 「大謀網」
...紡錘形や円筒が無言で盛上つて流動してゐたのだ...
原民喜 「火の子供」
...すると群衆の一人一人が円筒や紡錘形の無機物の神秘な表情でひつそりと流動してゐるのだ...
原民喜 「火の子供」
...紡錘形に剪定(せんてい)したアスナロを模様のようにところどころに植えこみ...
久生十蘭 「あなたも私も」
...そのとなりのスマートなひとは水雷長……ごらんの通り身体までちゃんと紡錘形(フュゾーがた)になっている」こんなふうに航海長...
久生十蘭 「だいこん」
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