...第一フロレンスの博物館の前を素通りしてしまふのも同前であります...
芥川龍之介 「文芸鑑賞講座」
...そっと素通りして自分の部屋にはいった...
有島武郎 「星座」
...不景気など素通りしてしまう...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...素通りしてしまった...
高見順 「如何なる星の下に」
...すっと部屋を素通りして...
太宰治 「故郷」
...息ひきとった婿君の部屋のまえを素通りして...
太宰治 「古典風」
...素通りして走りそうな気がしてならない...
太宰治 「十五年間」
...鷹(たか)の白羽の矢が次郎兵衛の家の屋根を素通りしてそのおむかいの習字のお師匠の詫住(わびずま)いしている家の屋根のぺんぺん草をかきわけてぐさとつきささったのである...
太宰治 「ロマネスク」
...酔った一座は議論を素通りして...
豊島与志雄 「自由人」
...そこは素通りしてしまって...
中里介山 「大菩薩峠」
...富士見原は目をつぶって素通りして...
中里介山 「大菩薩峠」
...ところもあろうにわが居城の江州長浜の前を素通りして...
中里介山 「大菩薩峠」
...爺やはそこも素通りして...
堀辰雄 「朴の咲く頃」
...何だかうら寒い感の夜店通りを素通りしてゐる時...
牧野信一 「日本橋」
...(b)わたしは愉快な生活の上を素通りして...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...乗客の待っている停留所を素通りしてしまい...
山本周五郎 「季節のない街」
...フランスも表面を素通りしているだけで...
横光利一 「旅愁」
...こちらの思惑を断ち切って素通りしてゆくときの笑顔が...
横光利一 「旅愁」
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