...前からでも後からでも素通しに見ることが出来る...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...素通しのトラックで飛ばして来たんだからねえ...
梅崎春生 「狂い凧」
...何でも素通しに見透されるような気がした...
豊島与志雄 「黒点」
...市木さんの家と私の家とは素通しになってしまったのである...
豊島与志雄 「絶縁体」
...素通しに見えますでしょう...
豊島与志雄 「絶縁体」
...いつもただ素通しであつた...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...素通しの硝子における陰影の缺陷が著るしかつた...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...――富岡は孤独に耐へられない気持ちで、一人でさつさと歩きながらも、後から濡れた道をびちやびちやと歩いて来るゆき子の表情を、素通しにして、心で眺め、自分の孤独の道づれになつて貰ひたい気持ちになつてゐた...
林芙美子 「浮雲」
...はいって私には素通して行っただけの拾円だった...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...金張りの素通しの眼鏡なんか...
葉山嘉樹 「乳色の靄」
...註釈は決して素通しの硝子のようなもので無いことは...
柳田國男 「書物を愛する道」
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