...この失敗を来す所以(ゆえん)は畢竟(ひっきょう)科学の素養を欠くから応病与薬の適切な方法を案出する事が出来ないのだと考えて益々研究に深入した...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...彼は頭の傷についてはっきりとした適切な見解を持ち...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...もっと適切な例を挙げれば...
大杉栄 「男女関係について」
...その結果としてこれを改める適切な方法をも案出することができるようになるであろう...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...適切なる処置を御仰ぎ下さいますならば...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...何時(いつ)の世にも適切なものとせられるが...
津田左右吉 「日本に於ける支那学の使命」
...災害の防止に関する適切な助言や注意を提供し...
寺田寅彦 「一つの思考実験」
...真理はただ適切な帰結の先取によってのみ開拓される...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...弁証法はその適切な応用対象を見出すことが出来なかったのである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...それでなければ一般欧洲人に適切な道徳を呑み込ましてゐる...
夏目漱石 「それから」
...いずれも三十年も前に書かれたものとは考えられないような一つの適切な解説となっているように思われる...
原田義人 「「世界文学大系58 カフカ」解説」
...いかなる適切な言説においても...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...「蟹工船」の批評には適切な意見が含まれていた...
平林初之輔 「昭和四年の文壇の概観」
...しからばこれに代るべき適切な語を使っているかと言うと別にそうでもないようだ...
牧野富太郎 「植物記」
...必ずしも適切なる手段とも思われなかった...
柳田国男 「山の人生」
...各議院の本質に應じた適切な選擧法が決められるのである...
山浦貫一 「新憲法の解説」
...樹木の生い茂った断層といったほうが適切なくらい狭いのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...当時のシナと日本との関係を現わすに適切な語ではない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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