...食事という天則的な人事を利用してそれに礼儀と興味との調和を得せしむるという事が家庭を整へ家庭を楽むに最も適切なる良法であることは是又何人も異存はあるまい...
伊藤左千夫 「茶の湯の手帳」
...その実行方法の適切なるものが知られないために...
海野十三 「地球発狂事件」
...その結果としてこれを改める適切な方法をも案出することができるようになるであろう...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...そのような適切な譬えで...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...他に適切な言葉も...
太宰治 「風の便り」
...何時(いつ)の世にも適切なものとせられるが...
津田左右吉 「日本に於ける支那学の使命」
...また実に適切な例を使って説明するという行き方であり...
寺田寅彦 「工学博士末広恭二君」
...しかしその出発原点と大体の加速度の方向とが同君として最も適切なところに嵌っている事は疑いもない事である...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...災害の防止に関する適切な助言や注意を提供し...
寺田寅彦 「一つの思考実験」
...もちろんこれらの連句はさらにより多く発声映画のシナリオとして適切なものであるが...
寺田寅彦 「ラジオ・モンタージュ」
...こうして諸契機の最も適切な諸コンビネーションを選ぶことによって凡ての要素が連絡されれば...
戸坂潤 「思想としての文学」
...いかにも適切な例である...
中谷宇吉郎 「自然の恵み」
...適切なるものに被成下候事を懇望仕候...
三上義夫 「数学史の研究に就きて」
...欧米各国の家庭を取調べてその長処を採(と)りまた我邦の国情を考えて最も適切な家庭教育の方案を定めるのだから大原君の責任は非常に大きい代りにその名誉もまた大きなものだ...
村井弦斎 「食道楽」
...適切なる言語で言い現わす方法は...
柳田国男 「木綿以前の事」
...味方の士気を奮い立たすような正しい言葉を――機微(きび)適切な突嗟(とっさ)に――いえるような侍ならば...
吉川英治 「上杉謙信」
...食い止まるものなら止めてみろ」走っているというよりは槍を舞わして踊ッて行くといった方が適切な彼の姿だった...
吉川英治 「松のや露八」
...当時のシナと日本との関係を現わすに適切な語ではない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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