...習字と漢籍の素読(そどく)と武芸とだけで固めた吾等の父祖の教育の膳立ては...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...素読のみならず意味を教えてもらった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...素読は何らむつかしいものとは思わなかったが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...その年から翌年へかけて素読を全く了って五等を貰った...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...未だ五等にならぬ輩に素読を授けてやるのである...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...わたくしが素読を学びに行く先生の家はこの崖下の空庭とは...
永井荷風 「冬の夜がたり」
...その謀叛人はいったいどこの誰なんだ」「金沢町の素読(そどく)の師匠皆川半之丞(みながわはんのじょう)」「何だと」平次は起き直りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...習字・素読(そどく)よりようやく高きに登り...
福沢諭吉 「徳育如何」
...私は孟子(もうし)の素読(そどく)をすると云う次第である...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...朝の素読に教えて呉(く)れた人と...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...おおこれよこれよとその笠手にささげてほこらに納め行脚の行末をまもり給えとしばし祈りて山を下るに兄弟急難とのみつぶやかれて鶺鴒やこの笠たゝくことなかれここより足をかえしてけさ馬車にて駆けり来りし道を辿るにおぼろげにそれかと見し山々川々もつくづくと杖のさきにながめられて素読のあとに講義を聞くが如し...
正岡子規 「旅の旅の旅」
...宝素の子春沂(しゆんき)が躋寿館の素読の師を命ぜられた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そしてこちらの部屋で私が素読しているのを聞いて...
柳田国男 「故郷七十年」
...これは素読なんてへんなものよりいい...
山本周五郎 「桑の木物語」
...朝のうち講話と素読と習字をし...
山本周五郎 「桑の木物語」
...病間へいって素読をさらうのが日課だったが...
山本周五郎 「日本婦道記」
...夜半に起こして素読を教え...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...物語り物でも素読(そどく)しているらしい抑揚(よくよう)である...
吉川英治 「新書太閤記」
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