...四書の素読(そどく)は覚束(おぼつか)なく...
芥川龍之介 「骨董羹」
...素読するのであるが...
有島武郎 「私の父と母」
...私は八歳の時から素読をはじめ...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...素読のみならず意味を教えてもらった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...これで素読が終るのである...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...常の素読は、『助読(じょどく)』という素読の終っただけの者や、寄宿舎に入って素読以上の事を研究している若者から教えてもらい、それの誤は教官たる先生が訂すのである...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...素読は何らむつかしいものとは思わなかったが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...夙(はや)く既に『大学』の素読(そどく)を教えられた...
永井荷風 「西瓜」
...きちんと袴をはき小机をあひだに先生と向ひ合に端坐し、子の曰(のたまは)くと、何のことやら訳の分らぬことを棒読にして来た、素読の稽古から、家へ返るが否や、またもや客間へお辞儀に出て、しびれを切らさねばならないのかと思ふと、それがいやさに、馬車のことも忘れてしまつて、付添の女中の驚くのを見返りもせず、縁側から庭へ飛下り、植込の中へ逃込んでしまつた...
永井荷風 「冬の夜がたり」
...何やら素読(そどく)を教える声...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...素読の稽古と触れ込んで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私は孟子(もうし)の素読(そどく)をすると云う次第である...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...それ等の素読の方が...
正宗白鳥 「花より団子」
...かつて先ず四書五経の素読から学問に入るという一般的な慣習が廃(すた)れて以後...
三木清 「読書遍歴」
...あぐらをかいて身体をゆすぶって大声を挙げながら素読(そどく)の雑唱をやる...
柳宗悦 「全羅紀行」
...素読もこれと同じだった...
柳田国男 「故郷七十年」
...夕食まで甥の小一郎に素読を教えた...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...難曲の名人綾瀬太夫素読みのような酒屋のさわり東都の義太夫に重きをなした初代綾瀬太夫...
山本笑月 「明治世相百話」
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