...これらは厭々(いやいや)素読を教はつたばかりだが...
坪内逍遥 「十歳以前に読んだ本」
...習字と漢籍の素読(そどく)と武芸とだけで固めた吾等の父祖の教育の膳立ては...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...この素読隊が三つに分れていて...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...素読を受ける生徒の方でも...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...それは漢学の明教館において素読の助けの外...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...朝の素読席では生徒へ素読を授けねばならぬので私もそれらに従事した...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...夙(はや)く既に『大学』の素読(そどく)を教えられた...
永井荷風 「西瓜」
...素読だけに通ってくる大家(おおどこ)の娘たちもあるので...
長谷川時雨 「渡りきらぬ橋」
...右いずれも素読(そどく)の教を受く...
福沢諭吉 「慶応義塾新議」
...習字・素読(そどく)よりようやく高きに登り...
福沢諭吉 「徳育如何」
...素読(そどく)を授(さずけ)る傍(かたわら)に講釈をもして聞かせる...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...三度の食事も覚束(おぼつか)なき農民の婦女子に横文の素読を教えて何の益をなすべきや...
福沢諭吉 「文明教育論」
...「七つになっております」「云うまでもないが、素読など、お授けになっておりましょうな」「なかなか――」「それはいかん、早くおちつかねばいかん」「そうも考えますが――」と安倍は何気なく顔をそむけて、右手にあたる暗い海を見た...
本庄陸男 「石狩川」
...過日御相談被進候若江修理大夫女お文(ふみ)女御様御素読(そどく)御頼に被召候而も御差支無之旨御返答也」とあつて...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...これは素読なんてへんなものよりいい...
山本周五郎 「桑の木物語」
...年が明けると良左衛門が素読を教えようと云いだし...
山本周五郎 「初蕾」
...物語り物でも素読(そどく)しているらしい抑揚(よくよう)である...
吉川英治 「新書太閤記」
...素読の声と講義に一日暮れて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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