...四書の素読(そどく)は覚束(おぼつか)なく...
芥川龍之介 「骨董羹」
...これらは厭々(いやいや)素読を教はつたばかりだが...
坪内逍遥 「十歳以前に読んだ本」
...夙(はや)く既に『大学』の素読(そどく)を教えられた...
永井荷風 「西瓜」
...十八史略までは素読(そどく)を授かった覚えのある七兵衛は...
中里介山 「大菩薩峠」
...素読だけに通ってくる大家(おおどこ)の娘たちもあるので...
長谷川時雨 「渡りきらぬ橋」
...素読といえば『大学』からして始めたようなものだ...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...三度の食事も覚束(おぼつか)なき農民の婦女子に横文の素読を教えて何の益をなすべきや...
福沢諭吉 「文明教育論」
...素読をおえて外に出た少年らは...
本庄陸男 「石狩川」
...かつて先ず四書五経の素読から学問に入るという一般的な慣習が廃(すた)れて以後...
三木清 「読書遍歴」
...世子四書五経素読畢業...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「十二月廿一日次男盤安学問所え月に八九度出席五経之素読教遣...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...悠二郎は素読も習字もいやだったが...
山本周五郎 「桑の木物語」
...夕食まで甥の小一郎に素読を教えた...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...みよは安之助に少しずつ素読(そどく)の口まねをさせたり...
山本周五郎 「日本婦道記」
...素読は父の又五郎が教え...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...夜半に起こして素読を教え...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...難曲の名人綾瀬太夫素読みのような酒屋のさわり東都の義太夫に重きをなした初代綾瀬太夫...
山本笑月 「明治世相百話」
...岡先生の素読をうけていたが...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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