...素読のみならず意味を教えてもらった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...その翌日から素読を教えてもらいに出た...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...常の素読は、『助読(じょどく)』という素読の終っただけの者や、寄宿舎に入って素読以上の事を研究している若者から教えてもらい、それの誤は教官たる先生が訂すのである...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...素読を受ける生徒の方でも...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...それは漢学の明教館において素読の助けの外...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...物の本の素読(そどく)などを少しばかり教えている」「貧乏浪人の長谷倉とは御手前か...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「何か聞出したのか」「お隣の長崎屋――あの万両分限の箱入り娘お喜多が、皆川半之丞と仲がよくなったのを、長崎屋の主人幸右衛門が、貧乏浪人などは以(もっ)ての外と、生木(なまき)を割いたのを御存じですかい」「いや知らねえ」「銭形の親分も、情事(いうごと)出入りには目が利かないネ」「ふざけるな――探ったのはそれっきりか」「…………」「手前が妹に教わって、蒙求(もうぎゅう)を囀(さえず)る間、奥の一と間じゃ何をやったんだ」「それが解らねえ、素読の声は愚か、人の話し声も聞えませんや」「呆れた野郎だ、娘の顔ばかり見ていたんだろう」「もっとも、人の歩く音や、重い物を引摺るような音は聞えたように思うが」「それが謀叛の証拠になるかも知れなかったんだ、何だって覗いて見ねえ」「武士はそんな卑怯なことをするものじゃねえ――と言いたいが、実は娘が側(そば)にひっ付いて、瞬(またた)きする間も離れなかったんで、へッ、へッ」ガラッ八は平掌(ひらて)で長い顎を逆撫でにしております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...素読だけに通ってくる大家(おおどこ)の娘たちもあるので...
長谷川時雨 「渡りきらぬ橋」
...英語の素読というような科目もあった...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...習字・素読(そどく)よりようやく高きに登り...
福沢諭吉 「徳育如何」
...おおこれよこれよとその笠手にささげてほこらに納め行脚の行末をまもり給えとしばし祈りて山を下るに兄弟急難とのみつぶやかれて鶺鴒やこの笠たゝくことなかれここより足をかえしてけさ馬車にて駆けり来りし道を辿るにおぼろげにそれかと見し山々川々もつくづくと杖のさきにながめられて素読のあとに講義を聞くが如し...
正岡子規 「旅の旅の旅」
...かつて先ず四書五経の素読から学問に入るという一般的な慣習が廃(すた)れて以後...
三木清 「読書遍歴」
...躋寿館に於る当時の職は素読の師であつただらう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...あぐらをかいて身体をゆすぶって大声を挙げながら素読(そどく)の雑唱をやる...
柳宗悦 「全羅紀行」
...これも素読学問時代の臆説でヤゲンは語のままに薬研のこと...
柳田國男 「地名の研究」
...朝のうち講話と素読と習字をし...
山本周五郎 「桑の木物語」
...小学校入学前に四書の素読(そどく)が一通り済んでいた私は...
夢野久作 「父杉山茂丸を語る」
...詩経の素読をさずけていた...
吉川英治 「私本太平記」
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