...それについては素知らぬ顔で通した...
伊藤野枝 「転機」
...その方をちょっと睨(にら)んだだけで素知らぬ顔で話をすすめる...
海野十三 「奇賊悲願」
...素知らぬ顔で靴の紐をむすべ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...兄や嫂に素知らぬ顔で...
橘外男 「仁王門」
...素知らぬ顔でいつ迄も下らないおしゃべりをしている...
谷崎潤一郎 「細雪」
...意地悪くも素知らぬ顔で眼をそらした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...素知らぬ顔で碁に耽ってる洋介に呼びかけて...
豊島与志雄 「波多野邸」
...――夫の三郎氏は朝早く素知らぬ顔で東京へ行ってしまいました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...「それで?」平次は素知らぬ顔で次を促しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親分さん」素知らぬ顔で迎えた理三郎に案内させて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...素知らぬ顔で算盤を弾かなければならぬ治三郎の心持は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...素知らぬ顔で格子から赤い御神籤を解く手は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鶴は依然として素知らぬ顔で幽玄に水を空に噴き上げている...
久生十蘭 「魔都」
...マンは、素知らぬ顔で、手に取り、「あれ、この財布は、東京でチボに掏(す)られたと、いいなさッとッたんじゃないですか」「そうよ」「それが、どうして?……」「東京には、面白い掏摸(すり)が居るなあ...
火野葦平 「花と龍」
...そんな場合を見たら素知らぬ顔で脇さえ見ていれば好(い)いのだ...
牧野信一 「鬼涙村」
...そんな場合を見たら素知らぬ顔で脇さへ見てゐれば好いのだ...
牧野信一 「鬼涙村」
...素知らぬ顔で続けている...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...素知らぬ顔で見ていてくれ...
吉川英治 「私本太平記」
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