...そして素知らぬ顔をしているのだから...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魔性の女」
...互いに素知らぬ顔をしているのである...
太宰治 「佐渡」
...兄や嫂に素知らぬ顔で...
橘外男 「仁王門」
...良人には素知らぬ顔をして更衣(きがえ)の手伝(てつだい)をして...
田中貢太郎 「母の変死」
...もし柿沼と出逢ったら……先日のようにバーかなんかで出逢ったら……素知らぬ顔が出来るかどうか...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...素知らぬ顔をして何か話しこんでいた...
豊島与志雄 「悲しい誤解」
...素知らぬ顔をして店にはいった...
豊島与志雄 「庶民生活」
...市木さんの家の不幸に対して素知らぬ顔も出来なかった...
豊島与志雄 「絶縁体」
...素知らぬ顔で清岡先生を迎えるつもりであったが...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...素知らぬ顔ですきかきらいかを尋ねられるのは恨(うら)めしい...
夏目漱石 「虞美人草」
...素知らぬ顔をして叮嚀(ていねい)に来意を告げた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...素知らぬ顔で納戸に帰り...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――よくもこう素知らぬ顔が出来たものだと思うほど...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...主人は素知らぬ顔をして駕籠の扉を開け...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...女の子は胸をまっ直ぐにして歩いて来て彼を見ても素知らぬ顔だ...
原民喜 「焔」
...彼等は私たちの傍を素知らぬ顔をして通り抜(ぬ)けていった...
堀辰雄 「美しい村」
...そんな場合を見たら素知らぬ顔で脇さえ見ていれば好(い)いのだ...
牧野信一 「鬼涙村」
...素知らぬ顔していた俊基も...
吉川英治 「私本太平記」
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