...凡て国土の神即ち地神国常立ノ神の属性の一面の神格化したるものと解釈す可く...
高木敏雄 「比較神話学」
...神国三千年、山海万里のうちにはおのずから異風奇態の生類(しょうるい)あるまじき事に非(あら)ず、古代にも、仁徳(にんとく)天皇の御時、飛騨(ひだ)に一身両面の人出ずる、天武(てんむ)天皇の御宇(ぎょう)に丹波(たんば)の山家(やまが)より十二角の牛出ずる、文武(もんむ)天皇の御時、慶雲(けいうん)四年六月十五日に、たけ八丈よこ一丈二尺一頭三面の鬼、異国より来(きた)る、かかる事どもも有るなれば、このたびの人魚、何か疑うべき事に非ず...
太宰治 「新釈諸国噺」
...或(あ)る日又二人が散歩して夙川(しゅくがわ)から香櫨園(こうろえん)へ行く途中阪神国道を横切ろうとすると...
谷崎潤一郎 「細雪」
...もう阪神国道を走っている車の窓から...
谷崎潤一郎 「細雪」
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鶴彬 「鶴彬全川柳」
...外夷(がいい)腥(せいせん)の気をして神国を汚さしむる勿(なか)れとは...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...神道を尊び神国を尊び 天皇を尊び...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...神国日本大勝利を単純に信じこんで朝々早くどうを打ち鳴らし祈願を続けて来たのに...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...ワガ神国ヲ禽獣(きんじう)ノ徒ニ向ツテ奴隷トナサンコトヲ企ツ...
中里介山 「大菩薩峠」
...正月元旦の「日本国は神国なり」から始まって...
中谷宇吉郎 「天災は忘れた頃来る」
...無気味な黒船が来て日本だけが神国でないという事を覚った時よりも...
夏目漱石 「思い出す事など」
...西洋から神国へ伝染しした輓近(ばんきん)の病気で...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...彼の神国日本観は...
萩原朔太郎 「小泉八雲の家庭生活」
...数学の一科に至りては神国は世界に冠たりというようなことを記したものが...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...日本は神国であるから日嗣(ひつぎ)の御子は易(かわ)ることがない...
吉川英治 「私本太平記」
...神国のこの危機を救うか...
吉川英治 「山浦清麿」
...六月の末、江戸に来たるにおよんで夷人の情態を見聞し、七月九日獄に来たり、天下の形勢を考察し、神国の事、なほなすべきものあるを悟り、はじめて生を幸とするの念勃々(ぼつぼつ)たり...
吉田松陰 「留魂録」
...日本は神国である...
和辻哲郎 「鎖国」
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