...彼は素直に再び元の場所にかえって...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...素直に力を出し切る事が出来た...
太宰治 「正義と微笑」
...素直にアネサの眼鏡をかけました...
太宰治 「人間失格」
...化粧着(ドレッシング・ガウン)を着た妻がおりまして、私に寝室に帰るよう言うのですが、私は素直に、このふざけたいたずらの張本人を突き止めるつもりだと告げました...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「踊る人形」
...素直にしかし敢然と屈しなかったこの神がかりの少女が...
徳田秋声 「縮図」
...素直に働いていれば...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...加野は小さい声で、ゆき子に、「貴女も、後から戻つていらつしやい」と、云つて、素直に加野は、すたすたと草の中を分けて、道へ出て行つた...
林芙美子 「浮雲」
...君たちの手を渡したまえ」あまりにも素直に二人はKに手をさし出した...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...それよりか素直に猩々を受け取つて来てしつかり閉ぢ籠めて置いて...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...なんの造作もなくすうっと素直に歌になったところに...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...彼は性質素直にして謹み深く...
宮崎湖処子 「空屋」
...素直においそれとは出しませんですよ...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...彼女たちは素直にわたしの規則に服してさえいれば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...だが最も素直に云ふと...
横光利一 「悲しみの代價」
...素直にここでその者を返して賜(た)も」「返せとは誰を?」「春日新九郎を――」「あ...
吉川英治 「剣難女難」
...すべて素直に伺っても...
吉川英治 「随筆 新平家」
...素直に書いて筆を擱(お)いた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...素直に掌(て)をあわせていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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