...彼奴に書かしたら又素的に捏ね廻して書くからエライ事になる...
石川啄木 「病院の窓」
...又服従は更らに高き修養に達するの唯一の道であると信ずることも出来れば反抗が服従と等しく要素的(エッセンシャル)なものであると信ずることも出来る...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...そして針が上にいつたり下にいつたり――その樣子が何だか支那人のやうですね――時に今夜のシャンペンは實際素的だつたな...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...離室の茶席、とても素的だぜ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魔性の女」
...どんなに素的でせう...
オウ・ヘンリ 三宅幾三郎訳 「水車のある教會」
...――蓋し数学は計算や測量という要素的な本質から理解されねばならぬ...
戸坂潤 「科学論」
...要素的なものからより高次のものへ...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...一体どういう要素的ヒューマニズムを素材としたものか...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...要素的なテーマから段々高度のテーマに移りながら...
戸坂潤 「読書法」
...この元素的な単位が...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...素的に――左様なら」言い度い放題の事を言うと...
野村胡堂 「女記者の役割」
...テジタイ(物理学の「音」その儘な医者の声)じりじりっと肉が焦げたらお終いだドクトルの労賃はまた素的に高い腰髄魔睡が醒めると皮をはぐような疼痛看護婦の眼は冷たく氷色の侮蔑淫売婦...
細井和喜蔵 「泥沼呪文」
...もう一遍私は素的な声を絞つて「夏の夜の月しづこゝろ...
牧野信一 「美智子と日曜日の朝の話」
...露助め素的(すてき)な物をくれよつた...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...どうもこの燃素的観念というものは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
......
三好達治 「一點鐘」
...素的(すてき)じゃありませんか...
森本薫 「みごとな女」
...「素的(すてき)だ...
魯迅 佐藤春夫訳 「故郷」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??