...準備にばかりも十カ月かかるそうだ』『お産をすると同(おんな)じだね』『その俳優(やくしゃ)というのが又素的(すてき)だ...
石川啄木 「火星の芝居」
...』『其俳優といふのが又素的だ...
石川啄木 「散文詩」
...素的な色をして、堪らなくふうわりしてゐる...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...又服従は更らに高き修養に達するの唯一の道であると信ずることも出来れば反抗が服従と等しく要素的(エッセンシャル)なものであると信ずることも出来る...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...そして針が上にいつたり下にいつたり――その樣子が何だか支那人のやうですね――時に今夜のシャンペンは實際素的だつたな...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...離室の茶席、とても素的だぜ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魔性の女」
...人間の生活意識に最も必要なる要素的な語彙のみで言ひ表はし得るやうに...
高田力 「ベーシック英語」
...より単純な相互に独立な要素的な変動(サインカーブとコサインカーブ)の合成として分析し得るし...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...要素的なものからより高次のものへ...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...最も原始的な要素的な段階での実験は...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...それは物理学や化学で知られている自然の要因と並存して新しい要素的な特異物として登場してくる処の...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...要素的に又云わば元素的に...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...素的素的ってのさ...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...そりゃ素的よ……」か細い手が...
野村胡堂 「焔の中に歌う」
...」「素的ね...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...テジタイ(物理学の「音」その儘な医者の声)じりじりっと肉が焦げたらお終いだドクトルの労賃はまた素的に高い腰髄魔睡が醒めると皮をはぐような疼痛看護婦の眼は冷たく氷色の侮蔑淫売婦...
細井和喜蔵 「泥沼呪文」
...あら素的(すてき)な岩壁ね...
百瀬慎太郎 「案内人風景」
...まつたく素的な酒になつてゐたんだがなあ...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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