...』『其俳優といふのが又素的だ...
石川啄木 「散文詩」
...時々素的な奴を書出すんですから...
石川啄木 「病院の窓」
...素的に捏ねして書くからエライ事になる...
石川啄木 「病院の窓」
...そして針が上にいつたり下にいつたり――その樣子が何だか支那人のやうですね――時に今夜のシャンペンは實際素的だつたな...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...何(ど)うも素的なものをいてるね...
薄田泣菫 「茶話」
...素的に短い大演説8・20サンデー毎日亜米利加の前大統領ウヰルソン氏は名だたる雄弁家だが...
薄田泣菫 「茶話」
...人々はそこから思想の史的発展の必然的なコースと問題の要素的な又は原始的な古典的タイプを学ぶことが出来るだろう...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...蓋し所謂実験とは認識に於ける実践の最も要素的な形態に外ならず...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...素的に――左様なら」言い度い放題の事を言うと...
野村胡堂 「女記者の役割」
...「素的だ、化物退治にそんな筋のがあるぜ、――血の跡を慕つて行くと、洞穴(ほらあな)の中に、※々(ひひ)の劫(こふ)を經たのが、手傷を受けて唸つて居たとね――ところが、こいつはそんな都合には行かないよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その実例は話される方御自身の経験でなければならないことは申すまでもありません」「素的だ...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...一日のばしにして細々と長らへてゐるより、いつそ、ばたばたと売り払つて温泉にでも行つて、それから二人でちりぢりになつても、遅くはないし、かへつて後くされがなくていゝかも知れないと、「そりア素的よ...
林芙美子 「朝夕」
...タキノの親父は素的だなア……」斎藤は...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...人間もこの要素的世界のうちへ分解され...
三木清 「人生論ノート」
...二人ながら従来の燃素的観念にとらわれていて「彼等が何を説明したのかということさえ気づかずに...
宮本百合子 「獄中への手紙」
......
三好達治 「一點鐘」
...石仏の彫りなども素的であつた...
室生犀星 「故郷を辞す」
...素的(すてき)じゃありませんか...
森本薫 「みごとな女」
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