...小手を、かざして御陣原見れば武蔵鐙(あぶみ)に、白手綱鳥毛の御槍に、黒纏(まとい)指物、素槍で、春霞益満の家から、益満の声で、益満の三味線で、朗らかな唄が聞えて来た...
直木三十五 「南国太平記」
...それでやっと取り下ろしたのが九尺柄の素槍(すやり)...
中里介山 「大菩薩峠」
...ここで啖呵(たんか)と素槍(すやり)の火花が散るべき場合だが...
中里介山 「大菩薩峠」
...素槍の穂尖(ほさき)が月を映してぎらっと光った...
山本周五郎 「風流太平記」
...素槍の穂をぎらぎらさせたのが五六人...
山本周五郎 「風流太平記」
...抜刀や素槍を持ったのが...
山本周五郎 「風流太平記」
...そして、そのあいだあいだに、刀や素槍の穂が、ぎらぎらと光るのが見えた...
山本周五郎 「風流太平記」
...後に新井白石が本朝軍器考に誌(しる)すところの鎌槍(かまやり)――素槍に鎌を付けた工夫は...
吉川英治 「剣の四君子」
...一すじの素槍(すやり)の光だに...
吉川英治 「三国志」
...鉄砲や素槍(すやり)をたずさえ...
吉川英治 「新書太閤記」
...その頃から素槍(すやり)を引っさげた部将が...
吉川英治 「新書太閤記」
...長柄ノ素槍ヲ持テトテ諸手ニ配ル...
吉川英治 「新書太閤記」
...一イ二ウ三イ四ウ……と頭数を数えられて、「十九名だな」「へい」「逃亡などたくむ者は、即座に突き伏せるから心得ておけ」役人衆は、素槍の先を、獄人たちの鼻の先へひけらかしていった...
吉川英治 「茶漬三略」
...不意に素槍の穂(ほ)をしごいて...
吉川英治 「旗岡巡査」
...素槍のどぎどぎした光が...
吉川英治 「源頼朝」
...一人は素槍を持って...
吉川英治 「宮本武蔵」
...いつも素槍を持って歩いているが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...同様に素槍を持って...
吉川英治 「宮本武蔵」
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