...年下の弟でも遇(あし)らふ樣な素振りだ...
石川啄木 「鳥影」
...ただ微笑して無限に許してゐるやうな素振りを見せながらも...
太宰治 「お伽草紙」
...わざと何でもないような素振りを見せていたのです...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...まるで現在からするりと脱け出るやうな素振りをした...
津村信夫 「挿頭花」
...彼女の素振りに何か煮えきらないものがあり...
徳田秋声 「仮装人物」
...その素振りは卑しく言葉は横柄(おうへい)だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼はコレットの素振りを考えて放笑(ふきだ)した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...にわかの冷淡な素振り...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その時の彼女の素振りには...
豊島与志雄 「鳶と柿と鶏」
...かの男は向うで私達の素振りを窺っていたが...
豊島与志雄 「微笑」
...みさ子に対して冷淡な素振りが多くなったこと...
豊島与志雄 「理想の女」
...銀次がときどきお前さんに変な素振りをしたと思うが」「…………」お弓の美しい顔は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...怪しい素振りは無かつたのか」「ケロリとして居ましたよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...變な素振りをして居たといふ噂を聞いたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...素振りにも見せなかつたお才が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ただ学問のある人はあのような奇妙な素振りをするものか……と思い思い忙(せわ)しさに紛(まぎ)れて忘れておりましたような事で……ヘイ……...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...素振りした太刀把りの太刀先から飛んだ露の水玉が...
吉川英治 「私本太平記」
...一角は素振りを見て...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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