...零落不平素志を達せずして終(つひ)に道徳上世に容(い)れられざる人となることもあるべし...
石橋忍月 「罪過論」
...又素志を全うして幸福嬉楽に終る者もあり...
石橋忍月 「罪過論」
...コムメヂーの出来事は素志を全うし幸福嬉楽の境に赴(おもむ)かしむる所の衝突(コンフリクト)を有すと...
石橋忍月 「罪過論」
...和尚年來の素志であつた本堂新築の工事の音を羨ましさうに聽きながら死んだ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...また実に諸君が平日業務に従事せらるる素志目的に戻るものと謂(い)わねばなりません...
大隈重信 「国民教育の複本位」
...諸君が平常の素志目的を貫くの一端に外(ほか)ないと思います(拍手大喝采)...
大隈重信 「国民教育の複本位」
...私自身の素志に叶(かな)うよう心掛けたことで...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...予はここに於て終に十年来の素志(そし)を達する能わずして...
野中到 「寒中滞岳記」
...それにもかかわらず八郎の素志が...
服部之総 「新撰組」
...ただまっとうに「攘夷」の素志があるというだけですでに厄介な代物だった...
服部之総 「新撰組」
...ああいずれの日か儂(のう)が素志を達するを得ん...
福田英子 「妾の半生涯」
...御身(おんみ)が素志(そし)たる忠君愛国の実を挙げ給え...
福田英子 「妾の半生涯」
...しかも石にあらざる氏の素志は...
穂積陳重 「法窓夜話」
...一つこの植物志を作ってやろう――そういうのが私の素志であり目的であった...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...製作者津上氏の素志如何に拘らず...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...三にはわが源家再興のため――と素志(そし)を天にちかった願文だった...
吉川英治 「私本太平記」
...良人(おっと)の素志(そし)を励ましたことなどは――彼女自身はおくびにも語ったことはないが...
吉川英治 「新書太閤記」
...素志をとげようとしつつある彼らの肚をまざまざと見た...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索