...彼らの意見の相違から、会議は紛紜としたものとなった...
...事件の真相が明らかにならず、事件はますます紛紜している...
...市場の動きが紛紜しており、投資家たちは慎重な判断を迫られている...
...多様な価値観が入り混じる現代社会において、問題はますます紛紜している...
...この問題に関する専門家たちの意見は紛紜しており、結論が出せない状態だ...
...多少の紛紜の後、父と子とは、市民環視の間に、處の司教の前で顏を合せなければならなかつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...自分ひとりの気分をかばつて一日でいいさうした周囲に起る不快なくだらない紛紜(いざこざ)に耳をかさず心を動かさずに私は寂しい私自身を抱いて静かに深くそして真面目に何かを考へて見たい...
伊藤野枝 「日記より」
...新島君の死後同志社も一時紛紜(ふんうん)のために頗(すこぶ)る悲況に陥ったが明治二十九年我輩が再び外務大臣になった時にまた偶然にもその処置調停に関係する事となり...
大隈重信 「新島先生を憶う」
...時々起る紛紜(ごたくさ)が...
徳田秋声 「足迹」
...昼頃からおとらとの間に紛紜(いざこざ)を惹起(ひきおこ)していた...
徳田秋声 「あらくれ」
...甘いとも苦(にが)いとも解らないような苦しい生活の紛紜(いざこざ)から脱(のが)れて...
徳田秋声 「あらくれ」
...絶え間のないそこの家(うち)のなかの紛紜(いざこざ)に飽はてて来たお島は...
徳田秋声 「あらくれ」
...紛紜(いざこざ)の絶えなかった一頃の事情は...
徳田秋声 「あらくれ」
...瀬戸物や何かを打壊す時の紛紜(いざこざ)を...
徳田秋声 「チビの魂」
...世事(せいじ)紛紜(ふんうん)として慨嘆を長うす...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...終日紛紜として、精神の外に身を馳せていては、「水濁つて影を映ぜず、鏡汚れて像全からざる道理で」生死一如どころの話ではない...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...田代屋一家内の紛紜(もめごと)ではなくて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...御武家やお大名方の紛紜(いざこざ)に立ち入るわけには参りません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...田島屋との紛紜(いざこざ)でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人事紛紜(ふんうん)の際には思(おもい)のほかなる異像を現出するものなり...
福沢諭吉 「学者安心論」
...於是紛紜之辨以生(こゝにおいてふんうんのべんもつてしやうず)...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...取引上の紛紜(いざこざ)...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...其れが為め翁と政府との間に紛紜(ごた/″\)が起つて居るのを某某(ぼうぼう)の名士等が調停に入(はひ)つたと云ふ新聞記事が十日計(ばか)り前に出た...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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