...彼らの意見の相違から、会議は紛紜としたものとなった...
...事件の真相が明らかにならず、事件はますます紛紜している...
...市場の動きが紛紜しており、投資家たちは慎重な判断を迫られている...
...多様な価値観が入り混じる現代社会において、問題はますます紛紜している...
...この問題に関する専門家たちの意見は紛紜しており、結論が出せない状態だ...
...家事上の紛紜(ふんうん)か何かだろうと云う...
芥川龍之介 「路上」
...多少の紛紜の後、父と子とは、市民環視の間に、處の司教の前で顏を合せなければならなかつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...紛紜(ふんうん)...
泉鏡花 「愛と婚姻」
...詩人ならざるもしばらく世俗の紛紜(ふんうん)を忘れうべきを...
伊藤左千夫 「春の潮」
...自分ひとりの気分をかばつて一日でいいさうした周囲に起る不快なくだらない紛紜(いざこざ)に耳をかさず心を動かさずに私は寂しい私自身を抱いて静かに深くそして真面目に何かを考へて見たい...
伊藤野枝 「日記より」
...時々起る紛紜(ごたくさ)が...
徳田秋声 「足迹」
...昼頃からおとらとの間に紛紜(いざこざ)を惹起(ひきおこ)していた...
徳田秋声 「あらくれ」
...甘いとも苦(にが)いとも解らないような苦しい生活の紛紜(いざこざ)から脱(のが)れて...
徳田秋声 「あらくれ」
...後に紛紜(いざこざ)が起きて困ったことがあったが...
徳田秋声 「縮図」
...家庭の紛紜(ふんうん)を複雑にするそれらのこまかな不祥事が常にあるもので...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...田代屋一家内の紛紜(もめごと)ではなくて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...田島屋との紛紜(いざこざ)でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...又(また)まゝ娘(むすめ)と紛紜(もめ)でも起(おこ)りましたのか...
樋口一葉 「うらむらさき」
...うるさい紛紜から体をかわしたいという慾望が燃え上って来た...
久生十蘭 「魔都」
...何か御一門に紛紜(いざこざ)があつてか...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...紛紜(ごたごた)した挙句に幾度(いくたび)となく姦淫するのを...
二葉亭四迷 「平凡」
...朝茶を飲み乍(なが)ら昨夜の恋の紛紜(ふんうん)を考え出し熱く邪気ない恋をしてくれた小娘をああした邪慳(じゃけん)な捨て方で捨ててしまったのがどうやら残り惜しくも思われれば...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...其れが為め翁と政府との間に紛紜(ごた/″\)が起つて居るのを某某(ぼうぼう)の名士等が調停に入(はひ)つたと云ふ新聞記事が十日計(ばか)り前に出た...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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