...彼は心身に食いこんで来るいろいろの苦しみを紛らす為に楽しい記憶を思い起そうとした...
芥川龍之介 「玄鶴山房」
...こんなことをして気を紛らすんです...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...電燈の光が弱いから讀書で紛らすことも出來ない...
寺田寅彦 「伊香保」
...自由に戸外の空気に触れて心を紛らす事ができない...
寺田寅彦 「球根」
...長い休暇の所在なさを紛らす一つの仕事として私はヴァイオリンのひとり稽古(げいこ)をやっていた...
寺田寅彦 「二十四年前」
...ようやく悲しみを紛らすばかりである...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...その相(あい)見(まみ)えない間を多くの空想によって紛らす...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...怠屈と不気味さを紛らすために...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...寂しく紛らすための遊戯に過ぎない...
萩原朔太郎 「老年と人生」
...気を紛らすのであった...
原民喜 「壊滅の序曲」
...手持ちぶさたを紛らすためにNの喉をギユツと絞めたりした...
牧野信一 「秋晴れの日」
...退屈を紛らすために...
牧野信一 「公園へ行く道」
...ややもすると引入れられるような不安な心持を紛らす為に...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...若紫の女王と遊ぶことは源氏の物思いを紛らすのに最もよい方法のようだった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...紛らすために言った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...気を紛らすことができずに困っていましたよ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...人目を紛らすために御同室にお寝(やす)みになりながら...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...紛らすことも出来ない...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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