...人目を紛らすのに仔細(しさい)ありません...
泉鏡花 「婦系図」
...あたかも籠(かご)の禽(とり)のように意気銷沈していた当時の二葉亭の憂悶不快を紛らす慰藉(いしゃ)となったらしかった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...それを紛らすみたいに...
高見順 「いやな感じ」
...その佗びしさを紛らすために二人は殆(ほとん)ど二日置きぐらいに連れ立って神戸へ出て...
谷崎潤一郎 「細雪」
...じつに正しい!」三退屈を紛らすためと...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...こんなことをして気を紛らすんです...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...踊り子たちの手持ちぶさたを紛らすためにだれかが歌いだす...
寺田寅彦 「沓掛より」
...それを紛らすためには...
徳田秋声 「仮装人物」
...せめてめまぐるしいものや数々のものに心を紛らす...
中原中也 「山羊の歌」
...風雨の音も鳥の声も紛らすように...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...寂しく紛らすための遊戯に過ぎない...
萩原朔太郎 「老年と人生」
...退屈を紛らすために...
牧野信一 「公園へ行く道」
...「ホーム・シツクを紛らす為に酒を飲むんだと云つてゐたぢやないか...
牧野信一 「素書」
...堪(こら)えようとしても浮ぶ涙を紛らすために庭へ出て崖端に立った...
水上滝太郎 「山の手の子」
...若紫の女王と遊ぶことは源氏の物思いを紛らすのに最もよい方法のようだった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...赤くなった鼻を紛らすように赤い掻練を着ていたのをいつか見つかったのでしょう」と大輔の命婦が言うと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...あわてて紛らすように...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...どうかしてそれを紛らすために...
若山牧水 「樹木とその葉」
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