...雁門紙魚-北海道の郷土料理...
...無残な紙魚(しみ)の餌となつて...
芥川龍之介 「後世」
...無残な紙魚(しぎよ)の餌(ゑさ)となつて...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...いたづらに紙魚のすみかともなりなむなど...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...紙魚(しみ)の書を惜まざるにはあらざれどよく化粧(けわ)ひよく著(き)こなして日傘さし七月十一日 草樹会...
高浜虚子 「六百句」
...山国の蝶を荒しと思はずや紙魚(しみ)のあとひさ(久)しのひの字しの字かな五月十四日 年尾...
高浜虚子 「六百句」
...紙魚と共に紙よりも軽く...
永井荷風 「枯葉の記」
...此前(このまへ)に居(ゐ)た原田(はらだ)といふ勉強(べんきよう)ものが矢(や)つ張(ぱり)お前(まへ)の通(とほ)り明(あ)けても暮(く)れても紙魚(しみ)のやうで...
樋口一葉 「われから」
...いい天気だの」紙魚(しみ)くいだらけの古帳面を...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...そうシミ(紙魚、一名衣魚)を悪く言うナイ何んでも書物を蠹害(とがい)するという事をシミが一手に引受けているのは可愛想だと私は聊(いいささ)かシミに同情している...
牧野富太郎 「植物記」
...やあシミの巣だとかシミの何んだとか言って時には紙魚繁昌記などと書物の題簽(だいせん)までを賑わす名とも成り...
牧野富太郎 「植物記」
...色の食い込みは紙魚(しみ)のある一帖の古本(こほん)のように懐しいものである...
室生犀星 「庭をつくる人」
...この紙魚(しみ)の世界で...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...――貴さまの如き者は書物の紙魚(しみ)と共に日なたで欠伸(あくび)でもしておればよろしい...
吉川英治 「三国志」
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