...(ロパーヒン紙入れを取りだす)やめてくれ...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...それをいつも紙入れに入れてお持ちになります...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...そこには小銭を少しいれておいた紙入れが失(なく)なっていた...
徳田秋声 「黴」
...紙入れなどのこまこました持物に心が残った...
徳田秋声 「爛」
...ただちに袋物屋(ふくろものや)に走って種々の財布や紙入れを見た...
新渡戸稲造 「自警録」
...「この紙入れは誰のでせう」平次がそれを持つて部屋から出ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何うして一昨日(をとゝひ)なくなつた私の紙入れが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...笑って紙入れをまたポケットにしまった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...阿關は紙入れより紙幣いくらか取出して小菊(こぎく)の紙にしほらしく包みて...
樋口一葉 「十三夜」
...お熊が笑いながら出した紙入れを...
広津柳浪 「今戸心中」
...まだ出さずにいた姑宛の手紙と革の紙入れとを代る代るに押さえ出しているのを彼女自身も感じていた...
堀辰雄 「菜穂子」
...「その紙入れの中にあるのは」「これですか...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...敬四郎も紙入れを逆さにして拝観料を払う...
山中貞雄 「右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法」
...ナニをするんだと抵抗する遊び人の懐から紙入れを取り出した浪人が...
山中貞雄 「恋と十手と巾着切」
...そしてふところの書類挟(ばさ)みと紙入れとを...
吉川英治 「新・水滸伝」
...紙入れからこぼれたね...
吉川英治 「新・水滸伝」
...紙入れも」「ぼくのボストンバッグも」「これは手際がいい...
吉川英治 「随筆 新平家」
...今わたしの掏(す)った紙入れは返しますから...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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