...所用ありて紙入れの金を出ださんとして開きみれば...
井上円了 「おばけの正体」
...きみはその石のうしろに、からの紙入れを、たくさん、かくしたじゃないか...
江戸川乱歩 「超人ニコラ」
...紙入れの中を見たがったり...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...(ロパーヒン紙入れを取りだす)やめてくれ...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...あるいは紙入れの中の紙片のように四つにたたまれた幽霊...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...すなわち懐中(かいちゅう)に持参の一円紙幣を払って空(から)の紙入れを家に持って帰ったことがある...
新渡戸稲造 「自警録」
...「この紙入れは誰のでせう」平次がそれを持つて部屋から出ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それから小さな革の紙入れを取り出して...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...そんなのでは無いと言ひながら蒲団(ふとん)の上に乗せて置きし紙入れを取あげて...
樋口一葉 「にごりえ」
...お紙入れは」善吉は返事もしない...
広津柳浪 「今戸心中」
...善吉の紙入れを押し戻した...
広津柳浪 「今戸心中」
...デュパンはそれを念入りに調べて紙入れにしまい...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「盗まれた手紙」
...呼んだのは先刻三次とすれ違って紙入れを引っこ抜かれた例の番頭である...
山中貞雄 「恋と十手と巾着切」
...地上に落ちる紙入れ...
山中貞雄 「恋と十手と巾着切」
...そしてふところの書類挟(ばさ)みと紙入れとを...
吉川英治 「新・水滸伝」
...印伝革(いんでんがわ)の大型紙入れ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...懐(ふところ)の紙入れ――大事な手紙の入っている――あれだけを頼んで俵様に届けたいが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...掏(す)った紙入れには...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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