...春子の兩親も日本の國民たる以上には戀愛の純美を肉慾以外に認めることの出來なかつたのは蓋(けだ)し當然のことであらう...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...即ちその一つは純粋に芸術的な純美であって...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...形式的な純美に導き...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...真の残忍酷薄なる純美主義の芸術である...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...詩は純美というべきものでなくして...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...単に「純美」というべきものであって...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...狐や烏が物を云ふお伽噺が如何に深く子供の純美なる心に觸れるか...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...彼の作がかくも純美術に近づくに及んでますます工藝を離れたということができる...
柳宗悦 「工藝の道」
...純美なものではないか……と思うと...
夢野久作 「江戸川乱歩氏に対する私の感想」
...純美な愛の心によって...
夢野久作 「少女地獄」
...日本の戦争はここまで「純美化」し...
夢野久作 「「生活」+「戦争」+「競技」÷0=能」
...すべての地方の純美さ...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...狂女なら狂女という風に一定した……仮面に一番よくうつると同時に最も舞台効果ある服装の洗練純美化されたものを着せる...
夢野久作 「能とは何か」
...古名人が代を重ねて洗練して来た芸術的良心の純真純美さが籠(こ)もって来る...
夢野久作 「能とは何か」
...そこに含まれている古人の芸術的良心……すなわちそんな単純さにまで洗練された人間性の純真純美さが天分に応じ...
夢野久作 「能とは何か」
...下は人界の純美を穢(けが)し去って...
夢野久作 「鼻の表現」
...妻は常に夫に対して純真純美な鼻の表現を見せていなければならぬと同時に...
夢野久作 「鼻の表現」
...この境界を超脱した純正純美なる鼻の表現の持ち主こそ真の紳士...
夢野久作 「鼻の表現」
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