...それを棄てずに純粋にして大きくしなければならぬと思う...
高村光太郎 「回想録」
...純粋に解析的と考えられる数学の部門においてすら...
寺田寅彦 「科学者と芸術家」
...純粋に創作技術上の忠告や注文というようなものは...
戸坂潤 「思想としての文学」
...純粋に、哀しみだけの涙だった...
外村繁 「夢幻泡影」
...人間が純粋に芸術においてみずからをみずからの中に涵すのはこの技術美の領域においてである...
中井正一 「芸術の人間学的考察」
...純粋にエステティクに言つて...
中原中也 「生と歌」
...氏は純粋に感性的作家であつた...
菱山修三 「再びこの人を見よ」
...修辞学的思考は純粋に論理的な思考から概念上区別されることができる...
三木清 「解釈学と修辞学」
...度を越えた懐疑は純粋に懐疑に止(とど)まっているのでなく...
三木清 「人生論ノート」
...平生の実践的生活から脱け出して純粋に観想的になり得るということが旅の特色である...
三木清 「人生論ノート」
...そして純粋に観想的になることによって...
三木清 「人生論ノート」
...それ以前の合理主義の哲学即ち一切のものが純粋に合理的に演繹され得るとする思想に対して...
三木清 「哲学入門」
...大らかな虹の光りの下に立つ愛の歓喜が心情の純粋に重吉とひろ子とのものであって...
宮本百合子 「解説(『風知草』)」
...最も純粋に現れるものである...
森鴎外 「鶏」
...なぜなら実用品は純粋に美を現したものではなく...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...純粋に茶の道が立てられたというより...
柳宗悦 「民藝四十年」
...もしかかる金属が存在せずかつ諸国間の貿易が純粋に物々交換である場合に発生すべき自然的交易に適応する如き比例において...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...我々はパウロにとって直観的なこれらの事象を純粋に象徴的に解する場合にも...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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