...僅かの智識を鼻にかけて純朴な自然を破壞する人達がゐるのです...
江南文三 「相川おけさ」
...新しい頭と純朴な心を持っている青年諸君の役目だ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...さすが純朴な彼等の胸にも「なにをいっているのだ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...自然純朴なる信仰を指すものにして...
高木敏雄 「比較神話学」
...しかしその純朴な単刀直入の写生趣味になかなか面白いものがあった...
高浜虚子 「子規居士と余」
...此時突然純朴な田舍の老婆が舞臺に飛び上り人々が呆氣にとられて居る間に...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...陽に焼けた純朴な顔に...
豊島与志雄 「崖下の池」
...鉄道の便宜は近世に生れた吾々の感情から全く羈旅(きりよ)とよぶ純朴なる悲哀の詩情を奪去(うばひさ)つた如く...
永井荷風 「水 附渡船」
...私は此親切純朴な恩納の人々の厚意を永久に心に銘じて忘るゝ事が出來ない...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...それらの純朴な村の娘たちが一心に精密加工をする作業場を村営とするか...
宮本百合子 「新しい婦人の職場と任務」
...△案内人の人格教養を高めよ!△客の作成せるスケヂュールを変更するな△料金を下げよ△山人独特の純朴な気持を失うな――彼らの気風の変ってゆくのは登山者の力より外ない――そして...
百瀬慎太郎 「案内人風景」
...これら昔の純朴な人たちには奇抜なしゃれなどはいらなかった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...侵略者の方がこの純朴な気風を愛して絶えず彼らの仲間に加わったからである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...純朴なものは間違いが少い...
柳宗悦 「地方の民藝」
...ですが純朴な信心の持主となる事は出来るのです...
柳宗悦 「民藝四十年」
...嘘でこね上げた哀れッぽい詭弁(きべん)を武骨純朴な鐘巻自斎は...
吉川英治 「剣難女難」
...純朴な農民をそそのかして...
吉川英治 「私本太平記」
...この純朴な山の少年に忘れ得たのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
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