...併し純朴なる同胞の感情...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...僅かの智識を鼻にかけて純朴な自然を破壞する人達がゐるのです...
江南文三 「相川おけさ」
...自然純朴なる信仰を指すものにして...
高木敏雄 「比較神話学」
...しかしその純朴な単刀直入の写生趣味になかなか面白いものがあった...
高浜虚子 「子規居士と余」
...純朴な田舎の人たちに都会の成金どもがやたらに札びらを切って見せて堕落させたなんて言うけれども...
太宰治 「やんぬる哉」
...第二に彼がお人好しの純朴な男であることを見てとった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...彼の純朴な眼つき...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...鉄道の便宜は近世に生れたわれわれの感情から全く羈旅(きりょ)とよぶ純朴なる悲哀の詩情を奪去(うばいさ)った如く...
永井荷風 「日和下駄」
...純朴な好人物を感じさせた...
萩原朔太郎 「追憶」
...マクスウェルに宿を提供した純朴な農民は既に寝ていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...フランスの婦人作家に珍しい純朴な美しい作品をかいた...
宮本百合子 「衣服と婦人の生活」
...誠に愛すべき純朴な山人(やまうど)であった...
百瀬慎太郎 「案内人風景」
...これら昔の純朴な人たちには奇抜なしゃれなどはいらなかった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それらのことが純朴な実着な気風を醸(かも)していることを気附きます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...あの婦人はごく純朴な女性であるにすきない...
山本周五郎 「季節のない街」
...嘘でこね上げた哀れッぽい詭弁(きべん)を武骨純朴な鐘巻自斎は...
吉川英治 「剣難女難」
...純朴な農民をそそのかして...
吉川英治 「私本太平記」
...百年のちぎりを一瞬のかたらいに込めて夫婦の二世までをその純朴な情愛の仲ではかたく信じ合えていたかもしれない...
吉川英治 「私本太平記」
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