...併し純朴なる同胞の感情...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...さすが純朴な彼等の胸にも「なにをいっているのだ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...純朴なる民間説話としては...
高木敏雄 「比較神話学」
...自然純朴なる信仰を指すものにして...
高木敏雄 「比較神話学」
...支那国民の自然純朴なる...
高木敏雄 「比較神話学」
...しかしその純朴な単刀直入の写生趣味になかなか面白いものがあった...
高浜虚子 「子規居士と余」
...此時突然純朴な田舍の老婆が舞臺に飛び上り人々が呆氣にとられて居る間に...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...陽に焼けた純朴な顔に...
豊島与志雄 「崖下の池」
...鉄道の便宜は近世に生れた吾々の感情から全く羈旅(きりよ)とよぶ純朴なる悲哀の詩情を奪去(うばひさ)つた如く...
永井荷風 「水 附渡船」
...フランスの婦人作家に珍しい純朴な美しい作品をかいた...
宮本百合子 「衣服と婦人の生活」
...これら昔の純朴な人たちには奇抜なしゃれなどはいらなかった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...美しいものは常に用に仕える私なき純朴な心の現れである...
柳宗悦 「工藝の道」
...それらのことが純朴な実着な気風を醸(かも)していることを気附きます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...ですが純朴な信心の持主となる事は出来るのです...
柳宗悦 「民藝四十年」
...人情純朴ないいところだ」五「残念なのは修業者の来ることだ...
山本周五郎 「似而非物語」
...嘘でこね上げた哀れッぽい詭弁(きべん)を武骨純朴な鐘巻自斎は...
吉川英治 「剣難女難」
...そういう純朴な思慕の中にこそ...
吉川英治 「三国志」
...純朴な農民をそそのかして...
吉川英治 「私本太平記」
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