...なにもしらない純情な少女だったのである...
海野十三 「爆薬の花籠」
...百合の花のごとくに純情な彼の妻と...
鈴木三重吉 「勇士ウ※[#小書き片仮名ヲ]ルター(実話)」
...何の純情なものですか...
太宰治 「冬の花火」
...この者たちが若い純情な青年をそそのかして復讐などを教えこむのです」「本当に国家を食いものにする者たちだ」「戦争は国家にとって利益をもたらす事業でしょうか?」「勝てば利益になるでしょう」「自国の利益を目的として始める戦争が正義の戦いでしょうか?」「さあ...
永井隆 「長崎の鐘」
...役者らしくもなく純情な中村新八郎の姿で...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...純情な高雅な本物のお園の気品が...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...この貧しい純情な処女の...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それでもやはり切支丹邪宗門で火焙りにならなければ済まないでしょうか」お雪は聡明で、純情な娘でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それでも矢張り切支丹邪宗門で火焙りにならなければ濟まないでせうか」お雪は聰明で、純情な娘でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三五郎とお貞――この純情な二人の男女の行末(ゆくすゑ)はどうなるか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ロシヤ女の純情な恋愛はよくわからなかったけれど...
林芙美子 「新版 放浪記」
...」こんなにも純情なお君さんがうらやましくて仕方がない...
林芙美子 「新版 放浪記」
...純情なところもあって...
火野葦平 「花と龍」
...二人は夫々詩的明快な純情なるフレキシビリテイに富んでゐるから...
牧野信一 「新興芸術派に就いての雑談」
...流石(さすが)に領事もこんな純情な少女を弄(もてあそ)んだピンカートンの味方になることが済まないような気がして...
三浦環 「お蝶夫人」
...……この純情な精神(こころ)は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...うち気な、純情な、いやしくも貞操を戯れの火には投げない彼女のきれいな感化にもよるが、その前後、老公の厳父頼房(よりふさ)が、厳戒を加えたこともあり、お傅役(もりやく)の小野角右衛門(おのかくえもん)が、「もし、ご改悛(かいしゅん)がなければ、わたくしは腹を切って、ご先祖さまにお詫びつかまつります」と、必死に忠諫(ちゅうかん)したことなどもいたく青年の光圀を、考えさせたらしかった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...こんな純情な男とは思わなかった――)と...
吉川英治 「宮本武蔵」
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