...総じて素朴にして純情な民族である...
梅崎春生 「狂い凧」
...思っていたのです」「よほど純情な男なのですね」「夢のように七八年過ぎました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「深夜の客」
...彼等正直にして純情な少年の眼にひどく易々と金の儲かるものに見えはしなかったか...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...純情な旧敵国の一青年に...
田中英光 「さようなら」
...純情な英一君には默視できなかつたのである...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...純情な青年を如何に誤らせるかを示したものである...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...純情な高雅な本物のお園の気品が...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...この貧しい純情な處女の...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それでもやはり切支丹邪宗門で火焙りにならなければ済まないでしょうか」お雪は聡明で、純情な娘でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...三五郎とお貞――この純情な二人の男女の行末(ゆくすゑ)はどうなるか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...若くて純情な二人を勵ますやうに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八五郎のやうな純情なフエミニストに取つては...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...遊里(いうり)に出入りするのを潔(いさぎ)よしとしない純情な息子達の間に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それは漂泊の芭蕉の心に、或る純情な、涙ぐましい、幽玄な「あわれ」を感じさせた...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...二人は夫々詩的明快な純情なるフレキシビリテイに富んでゐるから...
牧野信一 「新興芸術派に就いての雑談」
...アルマンの熱情こめた少し野暮ったいほどの純情な眼で...
横光利一 「旅愁」
...この純情な娘をあざむく結果が...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...まことに浄心(じょうしん)純情な女であった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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