...朝鮮を以て純乎たる我藩屏と信じ...
竹越三叉 「深憂大患」
...しかしてまた純乎たる腕力国なるにもかかわらず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...不幸にして純乎(じゅんこ)たる宗教にあらず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...遂に純乎たる童子の生涯なる味を識ること無し...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...純乎(じゅんこ)たる素人が...
中里介山 「大菩薩峠」
...その純乎たるすがたを山にみる...
中村清太郎 「山岳浄土」
...純乎たる輸入説である...
中山太郎 「獅子舞雑考」
...純乎(じゅんこ)として真のみをあとづけようとする文学に在(あ)っては...
夏目漱石 「創作家の態度」
...故に忠君愛国の文字は哲学流に解すれば純乎(じゅんこ)たる人類の私情(しじょう)なれども...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...南米曠野の野馬は数百年間人手を離れて家馬の種が純乎たる野馬となったのだが...
南方熊楠 「十二支考」
...共に入学した五十四人の過半は純乎(じゅんこ)たる漢学諸生だから...
森鴎外 「渋江抽斎」
...彼は純乎たる高い意味でのエピキュリアンになっている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...手杵(てぎね)が純乎たる兎の持物になってしまった事情も想像するに余りがある...
柳田国男 「木綿以前の事」
...熊野のお札と御幣とを中に立てて山伏が演ずる純乎(じゅんこ)たる祈祷の式であった...
柳田国男 「雪国の春」
...頗(すこぶ)る不覊自由の人とはなりたるなれ当時に在りては猶純乎たる封建武士の子たりし也...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...思ふに彼をして安政文久の際に在らしむるも彼は決して純乎たる王政復古論を唱へ得るものに非ず...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...「……お前を悔悟せしめたその純乎(じゅんこ)たる大和民族の血を以(もっ)て...
夢野久作 「暗黒公使」
...純乎たる芸術の世界まで観客の頭を高めて行く...
夢野久作 「能とは何か」
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