...しかしながらそのことは純粋なる宗教問題でございまして...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...新しい頭と純朴な心を持っている青年諸君の役目だ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...白い純潔な肉の痛々しい恐怖が...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...私の生きかたの手本とすべき純粋の津軽人を捜し当てたくて津軽へ来たのだ...
太宰治 「津軽」
...それ故科学の理想が、純粋であること、先天的であること、に存するならば、数学がその内に発見されるだけそれだけ自然論は真の科学となるわけである...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...そしてそれが最も徹底した純粋な場合がとりも直さず新聞の編集なのである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...自分のうちにその純潔を保つことのほうを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...いかにも純潔な年若い彼女の心に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼は珍しく純なところのある血性の男児で...
中里介山 「大菩薩峠」
...おまへの純な額とて...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集≪学校時代の詩≫」
...不気味で単純な第二主題との絡み合いになりました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...純一! 芸者を呼べよ...
牧野信一 「熱海へ」
...」困つたな、と純造は思つた...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...――「図体が大きいばかりで、単純な奴だ...
牧野信一 「夏ちかきころ」
...そして純粋に観想的になることによって...
三木清 「人生論ノート」
...むやみに外来語をとり入れて純粋な姿を失った近代語よりも...
柳宗悦 「民藝四十年」
...右の引例のごとき単純なもののみではない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...単純に『源氏の物語』と呼んだところから見ると...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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