...純日本風の書物箱に納めて...
會津八一 「綜合大學の圖書」
...偶然に作らうと思つて造つたりこはさうと思つてこはしたり単純に出放題なことは決してやれるものではありません...
伊藤野枝 「青山菊栄様へ」
...純眞一途な文學青年だとばかり思つてゐた彼が...
心猿 「露伴忌」
...純支那風の人というと中年の婦人にたまたま見かけるだけなので...
上村松園 「余齢初旅」
...しかるにわれわれは単純と独立とをはなはだ多く失っていて...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...純粋な客観写生の作品であるけれどもその中に作者の人格が現れているというようになって来る...
高浜虚子 「俳句への道」
...純粋経済学は、これらの現実的形態から、定義によって理念的形態を抽象し、これら理念的形態の上に推論を行い、科学が成立してから応用を目的として再び現実に帰らなければならない...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...これは必ずしも既知の単純なリュブリケーションの問題として不問に付することはできないように見える...
寺田寅彦 「日常身辺の物理的諸問題」
...本当に単純で罪のないものなのよ...
徳田秋声 「仮装人物」
...「いったい純粋小説に於ける遇然(一時性もしくは特種性)というものは...
戸坂潤 「思想としての文学」
...である」(「純正日本主義運動と国家社会主義」――『経済往来』三四年三月号)...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...則ち純然たる君権完全の政治に非ずして...
蜷川新 「天皇」
...いわんや一層純一な抒情詩人であるところの...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...しかも熱烈な純真なものでさへあつたらしく沢山歌を詠んでゐる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...私は岡村純七郎の長男で純太郎といふ名前である...
牧野信一 「痴想」
...マルグリットの文学の真似のしようのない美しさ純粋さは...
宮本百合子 「衣服と婦人の生活」
...諄(くど)いようだが、彼は単純であり、底抜けなほど人間を信頼する、かよはそれをよく知っていた...
山本周五郎 「風流太平記」
...不純な栄華に膨れ返っている者も居る...
夢野久作 「近世快人伝」
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