...それから又シヤロツト姫に対する純一無雑の恋人に変じてゐる...
芥川龍之介 「続文芸的な、余りに文芸的な」
...そうすることが恐らく理論の純化と見えたからであろう...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...作者の意欲の純粋性が保たれる...
豊島与志雄 「異邦人の意欲」
...かへつて純粋なる藍色をそのままに施す事は...
永井荷風 「江戸芸術論」
...寛保の末年浮世絵は西村重長(奥村政信門人)の工夫によりて初めて純然たる彩色板刻(さいしきはんこく)(二色板紅絵)の法を発明し宝暦に入りてその技(ぎ)益進歩せり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...ただ純な心一つが欲しい...
中里介山 「大菩薩峠」
...純粋持続の完全表現は絶対に不可能だといふことに由来してゐる...
中原中也 「我が詩観」
...彼の純潔なる素行はたくみに人を欺(あざむ)くの方法であって...
新渡戸稲造 「自警録」
...純粋にメロディアスな自由律の詩...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...純情の表われ所か...
浜尾四郎 「死者の権利」
...純真で一本気な若い娘を...
火野葦平 「花と龍」
...」純造は、どうすることも出来ない、と思つた...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...表象がそれ自身としてつねに単純に真であるに反して...
三木清 「哲学入門」
...空間及び時間は經驗的直觀ではなくて純粹直觀(reine Anschauung)であると彼はいふ...
三木清 「認識論」
...何故ならその心持は其だけの単純なものではなくて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...九月二十一日に棠軒は阿部正純に扈随(こずゐ)して江戸を発した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...聖寵によって信心の純粋な神秘をたのしむ我々から見れば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いかに多くいかに早くいかに単純に画(えが)いたかを語るではないか...
柳宗悦 「工藝の道」
便利!手書き漢字入力検索