...単純にものを信じやすいところとが妙にまじりあっていた...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...しかし多くの場合は言葉の単純ということが大事なことである...
高浜虚子 「俳句への道」
...金のかかった純日本建築の座敷であった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...在来の単純な描法を用ゐてゐては十分にその効果を現はすことが出来ないにきまつてゐる...
田山録弥 「動的芸術」
...すなわち芭蕉は純日本人であったのである...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...純粋な実験物理学者は写実主義の芸術家と似通った点がある...
寺田寅彦 「備忘録」
...はじめから単純な君主ではなかった...
蜷川新 「天皇」
...八重歯のある――そう言った怜悧(れいり)で清純な少女と想像して見て下さい...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...過去も將來もなき純粹なる現在に安住しつつ完成されたる生の歡喜に浸ることが出來る...
波多野精一 「時と永遠」
...私は此親切純朴な恩納の人々の厚意を永久に心に銘じて忘るゝ事が出來ない...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...単純な観念を印象と同等まで高めることであり...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...さあれ当時の境遇の単純にして幼かりしは...
福田英子 「妾の半生涯」
...――驚異はあらゆるパトスのうちに純粋に知的なる性質のものである...
三木清 「科学批判の課題」
...詩は純粋にそのものとして一つの奥ゆきある現実としてうち出します...
宮本百合子 「鉛筆の詩人へ」
...大らかな虹の光りの下に立つ愛の歓喜が心情の純粋に重吉とひろ子とのものであって...
宮本百合子 「解説(『風知草』)」
...単純無知のせいにするのはあながち理由のないことではあるまい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そうして単純は生命と健全とそうして有用とを招く...
柳宗悦 「工藝の道」
...純粋小説が現れないような純文学や芸術文学なら...
「純粋小説論」
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