...鼻は行儀(ぎょうぎ)よく唇の上に納まっているだけで...
芥川龍之介 「鼻」
...いいかげんな芸術家というものになって納まっているより...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...車内に納まっている中老紳士は...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...また一つの函が納まっている...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...今ごろはどこかそこらに好い気持で納まっているのだなと感疑(かんぐ)りながら...
近松秋江 「狂乱」
...仏壇の納まっている戸棚の天井うらから...
徳田秋声 「縮図」
...百味の箪笥(たんす)にちゃんと納まっているが...
中里介山 「大菩薩峠」
...誰が見ても調子よく納まっているのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分が監督者気取りで納まっているようにも見られる...
中里介山 「大菩薩峠」
...こいつがまた納まっている――百一いったん緩和しかけた神尾主膳の癇癪(かんしゃく)が...
中里介山 「大菩薩峠」
...あいつらが大御所面で納まっているけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...東大図書館に納まっているはずだ...
野村胡堂 「胡堂百話」
...裏手の網倉には投網が三張も納まっている...
山本笑月 「明治世相百話」
...市内各所のバラックに納まっていることがわかる...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...市外ならばコスモスの十四五本も植えた庭を睨めて納まっている...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...灰となって納まっている筈のあの絵巻物が...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...あの駕の中に納まっているのは女じゃないか...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...蔵前の亡(ほろ)びた通人でもなければ結(ゆ)わない細本田(ほそほんだ)などに結って納まっている男は...
吉川英治 「松のや露八」
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