...金銀出納帳とだにあらば...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...此処で死ななければならぬことを自分に納得(なっとく)させる方途ではなかったのか...
梅崎春生 「桜島」
...数右衛門の息子だってそうだし、そのまた息子だってそうだし、代々が僕の先祖様なんだ」なるほど、そう言えばそうですから、僕も納得して、なけなしの財布から千円札二枚渡してやりました...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...その中につひぞ人の見たこともない神秘な忘れ草を納めた...
薄田泣菫 「茶話」
...わたしたちは火事ははるか南の森の向うであると考えた――わたしたちは前にも火事の現場に何度もはせつけたものだ――納屋(なや)か店か住宅か...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...あつさり彼女の希望を入れて納得(なっとく)してしまへば一番よかつた...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...こほろぎ(彼の納所坊主でもたづねますか)...
種田山頭火 「行乞記」
...帰納的にやや普遍な方則を求める事が出来そうにも思われる...
寺田寅彦 「歌の口調」
...この帰納法こそ新しい研究機関でなければならぬ(その著『ノヴム・オルガヌム』――新方法機関)...
戸坂潤 「辞典」
...これが見納めになるかも知れねえ」「仕方がねえ...
直木三十五 「南国太平記」
...翌日(あくるふ)同じ牛を又納めた...
夏目漱石 「それから」
...元の煙草入に納めて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私も納得するでしょう」ランドリュは...
久生十蘭 「青髯二百八十三人の妻」
...浄海 松王よ、これが見納め...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...維納大學の教授の醫學者或は心理學者が實驗をしたが...
松本文三郎 「印度の聖人」
...一太一人で納豆籠をぶらくって通ると...
宮本百合子 「一太と母」
...(未納を壁際へ押しつける)未納 あらあらそうじゃないんだったら...
森本薫 「華々しき一族」
...「もうこうなれば愚図愚図してはおれぬわい」小六は血刀を納めて...
吉川英治 「剣難女難」
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