...紀綱が紊(みだ)れてはもはや救うことは出来ない...
大隈重信 「政治趣味の涵養」
...財用を紊つて、民を殺して、法を亂して亡びないと云ふものは、私未だ曾て聞かないのでございます...
田中正造 「亡國に至るを知らざれば之れ即ち亡國の儀に付質問」
...」女は鬢(びん)の紊(ほつ)れ毛を掻(か)き揚げながら振り顧った...
徳田秋声 「黴」
...風紀を紊乱することの出来るやうな体力は既に持合してゐないものと...
永井荷風 「勲章」
...その信仰と結合に於ては一糸も紊(みだ)れない...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかしとにかく一身の危(あやう)きを忘れて一国の紊乱(びんらん)を正そうとした事の中には...
中島敦 「弟子」
...また群盗の横行に徴してこれを秩序紊乱(びんらん)の時代だとする...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...一 法典ノ実施ヲ延期スルハ国家ノ秩序ヲ紊乱(びんらん)スルモノナリ...
穂積陳重 「法窓夜話」
...呼吸に微塵(みじん)ほどの紊(みだ)れもなく...
山本周五郎 「新潮記」
...続いて家中の政治紊乱(ぶんらん)を訴えられるとのことです...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...風俗人倫の紊乱することもまた...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...江戸の風紀を紊(みだ)している...
吉川英治 「江戸三国志」
...軍律を紊(みだ)す者は誰と誰か...
吉川英治 「黒田如水」
...他領の平和を紊(みだ)すとは天人共にゆるしがたき奸賊輩(かんぞくばら)...
吉川英治 「剣難女難」
...なんで世を紊(みだ)し...
吉川英治 「新・水滸伝」
...勝手に紊(みだ)しているものと...
吉川英治 「親鸞」
...かれの勢力と徒党をたのんでいよいよ藩務を紊(みだ)し...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...兄の大志を紊(みだ)してはならない...
吉川英治 「源頼朝」
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