...約言すれば彼等は始めて富の快楽に接したり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...約言すれば、保元平治以前の源氏と保元平治以後の源氏とは其東国に有せる勢力に於て殆ど何等の逕庭をも有せざりし也...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...約言すれば藝術家の第一の努力は對象――物...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...他の所有を悦ぶことによつて自己も亦その所有に與かるが如きもの――約言すれば個體的局限を超えたる超個體的の自我が含まれてゐないか...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...約言すれば我等を叱り...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...約言すれば神より愛さるゝのみに滿足せずして...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...約言すれば此等の「空」で「呑氣」なものを求めた人達は...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...厭世論者の云ふ所を約言すれば...
丘浅次郎 「人類の誇大狂」
...それは約言すれば...
田辺元 「メメント モリ」
...約言すれば日本貴族的である...
種田山頭火 「行乞記」
...それは、約言すれば、同系言語の「統計的密度」の「勾配(こうばい)」(gradient)によって、その系の言語の拡散方向を推定するという方法である...
寺田寅彦 「比較言語学における統計的研究法の可能性について」
...約言すれば科学自身の精神を無視する人でなければならない...
寺田寅彦 「量的と質的と統計的と」
...人生を甘からしむる心がけ今まで述べたくだくだしいことを約言すれば...
新渡戸稲造 「自警録」
...約言すれば、すべての客観主義的芸術とは、智慧(ちえ)を止揚(しよう)したところの主観表現に外(ほか)ならない...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...約言すれば足利時代は京都が日本の唯一の中心となった点において...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...約言すれば西洋人の顔貌には...
堀口九萬一 「東西ほくろ考」
...約言すれば工藝美は僅少(きんしょう)な個人的作品の分野を越えて...
柳宗悦 「工藝の道」
...約言すれば工藝美の法則たる「用に即した美」が完全に示されてくるのである...
柳宗悦 「工藝の道」
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