...御糺明(ごきゅうめい)の喇叭(らっぱ)さえ響き渡れば...
芥川龍之介 「おぎん」
...非常な權威を以つて糺明(きうめい)する...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...Sの正体を糺明(きゅうめい)しなければならぬ...
梅崎春生 「Sの背中」
...――むろんポルトガル人たちをあくまで糺明して泥を吐かせようのみ...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...彼女を糺明(きゅうめい)し...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...追々糺明(きゅうめい)あればさまで不軌(ふき)を謀りたる訳にこれ無く候えば...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...よくよく糺明(きゅうめい)して見ると...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...他方シャーマン号事件の糺明...
服部之総 「撥陵遠征隊」
...同年五月三日の條に御方兵由利中八郎維久、於若宮大路射三浦之輩、其箭註姓名、古郡左衞門尉保忠郎從兩三輩中此箭、保忠大瞋兮、取件箭返之處、立匠作之鎧草摺之間、維久令與義盛、奉射御方大將軍之由、披露云々同五月五日の條に去三日由利中八郎維久、奉射匠作事、造意之企也、已同義盛、可彼糺明之由、有其沙汰、被召件箭於御所之處、矢注分明也、更難遁其咎之旨、有御氣色、而維久陳申云、候御方防凶徒事、武州令見知給、被尋決之後、可有罪科左右歟云々、仍召武州、武州被申云、維久於若宮大路、對保忠發箭及度々、斯時凶徒等頗引返、推量之所覃、阿黨射返彼箭歟云々、然而猶以不宥之云々五月三日の條と同五日の條とは若吾妻鏡が一人の手に成りたる日記なりとせば、明に其間に矛盾の存することを見るべく、此矛盾を解釋せんには三日の條の記事を以て追記なりとせざるを得ず、然らざれば三日に於て既に明白なる事實が、五日に於て疑義となること怪むべきことなり、且三日の記事は既に其中に於て矛盾を含めり、慥に御方に候せる維久が、故に矢を義盛に送りて泰時を射さしめたりといふが如きは、事實上あり得べからざることにして、此矛盾は益三日の記事の麁忽に追記せられたることを證する者なり...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...夫人を糺明しだした...
久生十蘭 「悪の花束」
...かの収賄に対する極めて厳重な糺明が行われだしたのは丁度その頃だったということを心得ておく必要がある...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...王は様々の反駁と詰問とをもって彼を糺明し...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...糺明(きゅうめい)いたしてみます」「仏(ほとけ)つくって...
吉川英治 「神州天馬侠」
...疾(と)く糺明(きゅうめい)せい』『はっ』『御三卿に対しては...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...糺明所へでもどこへでも突き出してもらおうじゃねえか」「いいおったな」組んで捻じ伏せようとすると...
吉川英治 「親鸞」
...糺明中(きゅうめいちゅう)である七人の兵は...
吉川英治 「松のや露八」
...営倉に糺明(きゅうめい)させていることなどを...
吉川英治 「松のや露八」
...糺明してある倉は」「波止場倉(はとばぐら)です」「むしろ...
吉川英治 「松のや露八」
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