...縫い物をするときに、糸屑が出るのは仕方がないことだ...
...裁縫する前に、糸屑をブラシできれいに取り除く...
...洋服などに糸屑がついていると、だらしない印象を与える...
...糸屑がたまりすぎると、糸が引っかかってしまい、縫いにくくなる...
...ミシンを使う時は、糸屑やホコリを取り除くことが大切だ...
...糸屑の落ちてゐたのを爪先で弄(いぢ)つたりしながら...
鈴木三重吉 「桑の実」
...赤い小鳥の図案のはしに下つてゐる糸屑をお取りになる...
鈴木三重吉 「桑の実」
...糸屑ばかりが指にからみついて...
丹沢明 「工女の歌」
...足許に、小さな紙片、糸屑が、落ちているのだ...
豊島与志雄 「「自然」」
......
永井荷風 「自選 荷風百句」
...糸屑(いとくず)のこぼるるほどの抽出(ひきだし)を二つまであらわに抜いた針箱を窓近くに添える...
夏目漱石 「虞美人草」
...針箱(はりばこ)と糸屑(いとくづ)の上(うへ)を飛(と)び越(こ)す樣(やう)に跨(また)いで茶(ちや)の間(ま)の襖(ふすま)を開(あ)けると...
夏目漱石 「門」
...あくる日起きて見ると膏薬の下から糸屑(いとくず)がぶらさがって例の山羊髯(やぎひげ)に引っかかっていたのは滑稽(こっけい)だったよ」「しかしあの時分より大分(だいぶ)えらくなったようだよ」「君近頃逢ったのかい」「一週間ばかり前に来て...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...お樂の手の爪の中に紬(つむぎ)の糸屑が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...糸屑や小さい巾(きれ)などが引っ掛って居るではありませんか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...糸屑を焼く隙も無かったので...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...釦のとれたあとの糸屑を疳性(かんしやう)に引つぱりながら...
林芙美子 「浮雲」
...上着についた糸屑を丹念に吹き払いながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...その糸屑を拾うときに殆んど突然に玄関先に脱ぎすててある紅い緒の立った雪駄をほしいような気がしたのは...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...糸屑一本無駄にはせぬその仕末ぶりが大そう爺さんの気にいっている...
矢田津世子 「神楽坂」
...かの土井大炊頭(どいおおいのかみ)の糸屑(いとくず)の逸話が...
柳田国男 「木綿以前の事」
...図画用紙にお寺の襖(ふすま)の絵を写して来たのを木綿の糸屑で縫っている位で御座いましたから...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...紅い糸屑がその裾についてゆく...
吉川英治 「篝火の女」
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