...40人だかりのまん中に立った糶(せ)り商人(あきゅうど)...
芥川龍之介 「浅草公園」
...色男が糶出(せりだ)したように見えるか...
泉鏡花 「婦系図」
...時々糶市(せりいち)が立ちますが...
太宰治 「老ハイデルベルヒ」
...糶(せり)台の上に妻を立たせた画家の巽(たつみ)九八郎が...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...運命の岐路糶り落した妙子を伴れ出すと...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...古道具の糶屋(せりや)さんださうで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...古道具の糶屋(せりや)さんだそうで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...唐津(からつ)物の糶売(せりう)りをしてみたい...
林芙美子 「新版 放浪記」
...店を並べて肩肌(かたはだ)抜いで唐津の糶(せり)売りしているのを思い出した...
林芙美子 「清貧の書」
...進んで自分を『糶(オークション)』に出したのにちがいない...
久生十蘭 「キャラコさん」
...三つのフェルメールの作品を含むすばらしいコレクションを糶(せ)りおとし...
久生十蘭 「黄泉から」
...そのころまだ安次郎は横山町の島伝という糶呉服屋に勤めていたのであるが...
正岡容 「我が圓朝研究」
...因って種々糶(せ)り上げて八牛で相談調い竜女を放った...
南方熊楠 「十二支考」
...土地の糶売(せりうり)はすなわちこれであって...
柳田国男 「雪国の春」
...そいつを私が糶台(ばんだい)に並べて...
夢野久作 「近世快人伝」
...私はまあだ問屋(とんや)の糶台(ばんだい)に座らせられません...
夢野久作 「近世快人伝」
...糶声(せりごえ)がとぶ...
吉川英治 「江戸三国志」
...「洞白(どうはく)が……洞白が」「えっ!」「糶場(せりば)に出ましたよ...
吉川英治 「江戸三国志」
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