...古人の糟粕(さうはく)を嘗(な)めないなどとは誰でも易々と放言し易い...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...又或る人は愛の純粋なる表現を欲するが故に前人の糟粕(そうはく)を嘗(な)めず...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...それは文字の糟粕(そうはく)を嘗(な)めたまでで...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...其他ハ当所ノ糟粕ヲ嘗ムル者...
永井荷風 「上野」
...かの糟粕を究めつつ...
中里介山 「大菩薩峠」
...私は唯其の糟粕(そうはく)を嘗(な)めたに過ぎぬ...
中島敦 「光と風と夢」
...古へを持たず知らずと為ししかど昔のものの如く衰ふ古人の糟粕を嘗めるを屑しとしない故に私は古い物を持たない又それを知らないといつて新風を誇つて来たのである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...新政府人の挙動は都(すべ)て儒教の糟粕(そうはく)を嘗(な)め...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...強(あなが)ち人丸赤人の餘唾(よだ)を舐(ねぶ)るでも無く固(もと)より貫之定家の糟粕(さうはく)をしやぶるでも無く自己の本量(ママ)屹然として山嶽と高きを爭ひ日月と光を競ふ處實に畏るべく尊むべく覺えず膝を屈するの思ひ有之候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...それも十年か二十年の事なら兎も角も二百年たつても三百年たつても其糟粕を嘗(な)めて居る不見識には驚き入候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...何代集の彼ン代集のと申しても皆古今の糟粕の糟粕の糟粕の糟粕ばかりに御座候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...皆古今の糟粕の糟粕の糟粕の糟粕ばかりに御座候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...二百年たっても三百年たってもその糟粕(そうはく)を嘗(な)めて居る不見識には驚き入(いり)候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...但(ただし)貫之は始めてかようなことを申候者にて古人の糟粕にては無之(これなく)候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...俳書を読むを以て満足せば古人の糟粕(そうはく)を嘗(な)むるに過ぎざるべし...
正岡子規 「俳諧大要」
...何代集の彼ン代集のと申しても皆古今の糟粕の糟粕の糟粕の糟粕ばかりに御座候...
正岡子規 「再び歌よみに与ふる書」
...犯罪を犯してまで糟粕が嘗めたいと云うに至っては...
山下博章 「「プラーゲ旋風」の話」
...外国音楽の糟粕を嘗めていたのでは...
山下博章 「「プラーゲ旋風」の話」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??