...どうも永井荷風氏や谷崎潤一郎氏の糟粕(さうはく)を嘗(な)めてゐるやうな観があつた...
芥川龍之介 「あの頃の自分の事」
...又或る人は愛の純粋なる表現を欲するが故に前人の糟粕(そうはく)を嘗(な)めず...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...それは文字の糟粕(そうはく)を嘗(な)めたまでで...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...前人の糟粕(そうはく)を嘗(な)めては小遣(こづかい)どりをし...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼は漢詩の糟粕(そうはく)を嘗(な)めている男では無(ね)え...
中里介山 「大菩薩峠」
...欧羅巴文明の糟粕(そうはく)かも知れない...
中里介山 「大菩薩峠」
...かの糟粕を究めつつ...
中里介山 「大菩薩峠」
...しからざればわずかに利潤の糟粕(そうはく)を嘗(なむ)るのみ...
福沢諭吉 「旧藩情」
...新政府人の挙動は都(すべ)て儒教の糟粕(そうはく)を嘗(な)め...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...何代集の彼ン代集のと申しても皆古今の糟粕の糟粕の糟粕の糟粕ばかりに御座候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...皆古今の糟粕の糟粕の糟粕の糟粕ばかりに御座候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...二百年たっても三百年たってもその糟粕(そうはく)を嘗(な)めて居る不見識には驚き入(いり)候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...何代集の彼(か)ン代集のと申しても皆『古今』の糟粕の糟粕の糟粕の糟粕ばかりに御座(ござ)候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...但(ただし)貫之は始めてかようなことを申候者にて古人の糟粕にては無之(これなく)候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...俳書を読むを以て満足せば古人の糟粕(そうはく)を嘗(な)むるに過ぎざるべし...
正岡子規 「俳諧大要」
...何代集の彼ン代集のと申しても皆古今の糟粕の糟粕の糟粕の糟粕ばかりに御座候...
正岡子規 「再び歌よみに与ふる書」
...貞徳は鑑武を祖述せんとしてその糟粕(そうはく)を嘗(な)めたる者といふべし...
正岡子規 「古池の句の弁」
...犯罪を犯してまで糟粕が嘗めたいと云うに至っては...
山下博章 「「プラーゲ旋風」の話」
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