...糟谷ははるかに時代の推移(すいい)から取(と)り残(のこ)されておった...
伊藤左千夫 「老獣医」
...糟谷はいよいよさびしくてたまらなくなった...
伊藤左千夫 「老獣医」
...糟谷はいまがいままできょうの土曜日ということを忘(わす)れておったのだ...
伊藤左千夫 「老獣医」
...糟谷(かすや)はついに東京に位置(いち)を得(え)られないうちに...
伊藤左千夫 「老獣医」
...「この野郎(やろう)ふざけた野郎だ……」猛然(もうぜん)立ちあがった糟谷はわが子を足もとへ引(ひ)き倒(たお)し...
伊藤左千夫 「老獣医」
...それは文字の糟粕(そうはく)を嘗(な)めたまでで...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...アイノ語學者を以て任ずる人もあるがすべてがバチエラの糟粕(そうはく)を嘗(な)めてゐるものばかりで...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...糟(かす)もそのまま飯の菜に充るが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...彼は漢詩の糟粕(そうはく)を嘗(な)めている男では無(ね)え...
中里介山 「大菩薩峠」
...そりや一番粉で糟がへえらねえだ...
長塚節 「芋掘り」
...但貫之は始めて箇樣な事を申候者にて古人の糟粕にては無之候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...小麥粉を取つたあとの糟を...
柳田國男 「食料名彙」
...ただみなごろしを加えてくるるばかりです」宇佐美も甘糟も...
吉川英治 「上杉謙信」
...いわば糟糠(そうこう)の妻振りを...
吉川英治 「私本太平記」
...糟谷三郎は、その声を、顔で捜している...
吉川英治 「私本太平記」
...獅子児糟屋(かすや)助右衛門に首をさずけ...
吉川英治 「新書太閤記」
...相模(さがみ)の糟谷(かすや)に生れ...
吉川英治 「新書太閤記」
...武家の糟糠(そうこう)なり...
吉川英治 「親鸞」
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