...――こういう土壇場にいよいよなってしまうと糞度胸の据わるのがまた吾輩の特性でもあった...
海野十三 「深夜の市長」
...仮令人一人殺した上の糞度胸(くそどきょう)とはいえ...
江戸川乱歩 「お勢登場」
...今更中止すべくもあらず』と糞度胸をきめたる凡夫の心こそ淺間しけれ...
大町桂月 「夜の高尾山」
...と糞度胸(くそどきょう)を据え...
太宰治 「女の決闘」
...こわいもの知らずの糞度胸(くそどきょう)があるからかなわねえ...
太宰治 「人間失格」
...とそのときの糞度胸(くそどきょう)はきめていたのですが...
田中英光 「オリンポスの果実」
...悪漢に似つかわしい糞度胸のよい運試し根性やら...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...持って生まれた馬鹿力と、糞度胸と、小さいときから、ターザンのように、山から山、木から木を飛びまわった敏捷さと、いくらか囓(かじ)った柔道と、草角力の大関までのぼったことのある、四十八手の裏表と――悲しみに似た、いいようもない憤りに駆りたてられて、金五郎は、ぶっつかる敵を、片はしから、甲板に転がした...
火野葦平 「花と龍」
...持ちまえの糞度胸とで...
火野葦平 「花と龍」
...持ちまえの糞度胸で...
火野葦平 「花と龍」
...金五郎は糞度胸をきめた...
火野葦平 「花と龍」
...糞度胸を定めて逢ったさ...
火野葦平 「花と龍」
...と私は糞度胸(くそどきょう)を据えて黒珈琲(ブラック・コオフィイ)を飲みかけようとした途端(とたん)に...
堀辰雄 「鳥料理」
...と私は糞度胸を据ゑて黒珈琲(ブラツク・コオフイイ)を飮みかけようとした途端に...
堀辰雄 「鳥料理」
...糞度胸のある人間だけに見事に助かっている...
牧逸馬 「運命のSOS」
...破れカブレの糞度胸(くそどきょう)を据えたもんだ...
夢野久作 「焦点を合せる」
...糞度胸(くそどきょう)がつくとなると...
吉川英治 「神州天馬侠」
...ドーブレクの糞度胸...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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