...ただ大道上に一空地を劃し低き土壁を繞(めぐ)らしたるのみにて糞壺(くそつぼ)もなければ小便溜(だめ)もなく皆垂流(たれなが)しなり...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...糞壺(くそつぼ)の糞と...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...皆は「糞壺」の中へ順々に入り込んできた...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...糞壺(ふんつぼ)にこそあるべきだ」と思った...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...神はまさに糞壺にこそあるべきだ!」波田によると神は恐ろしく...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...その糞壺の傍らに半纏(はんてん)を着た男が七八人居て...
火野葦平 「糞尿譚」
...糞壺の縁に居った男達もわいわいと声を立て...
火野葦平 「糞尿譚」
...ここの糞壺は市役所の承認を得て使用しているのであって...
火野葦平 「糞尿譚」
...糞壺の縁に立っていた一番背の高いのが...
火野葦平 「糞尿譚」
...残りの半分に満々と湛えている糞壺の中に長い柄杓をさしこみ...
火野葦平 「糞尿譚」
...予和歌山近傍岩瀬村の街道傍の糞壺の中に...
南方熊楠 「十二支考」
...黒い穴が直接に階下の糞壺につづいている...
山川方夫 「愛のごとく」
...まるめて糞壺に落した...
山川方夫 「愛のごとく」
...薄暗い糞壺(モード)を廻って運ばれて来た...
横光利一 「上海」
...糞壺(ふんこ)にうごめく蛆虫(うじむし)としかいえんな」「なにをッ」戟戛(げきかつ)して...
吉川英治 「三国志」
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