...旅客たちの部屋から持ち去った半瓶のワインはニーガス酒(ワインにレモンと砂糖を混ぜた飲料)を作るために別にしておいた...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...砂糖の塔、生菓子(なまがし)、麦藁(むぎわら)のパイプを入れた曹達水(ソオダすい)のコップなどの向うに人かげが幾つも動いている...
芥川龍之介 「浅草公園」
...それはタラタンの木で糖尿にもいいし胃にも腸にもよい...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...ありと砂糖上野さん...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...「そんぢや爺(ぢい)が砂糖(さたう)でも嘗(な)めろ」とおつぎは與吉(よきち)を抱(だい)て棚(わくだな)の袋(ふくろ)をとつた...
長塚節 「土」
...紅茶の角砂糖を砕き乍(なが)ら...
野村胡堂 「古城の真昼」
...「砂糖だ」「砂糖――がそんなに白いんで」八五郎はまだ、砂糖といふのは、眞つ黒なものと信じて居る人種だつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まだ寶玉の屑のやうに貴かつた白砂糖で作つた打物(うちもの)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ムザムザ博物館などに寄付してたまるものか」熊谷三郎兵衛は角砂糖を二つ三つ続け様にお茶に落し乍ら以(もっ)ての外の首を振ります...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...レモン一個と砂糖と...
林芙美子 「シベリヤの三等列車」
...○本文にある碾茶の軽便アイスクリームは牛乳二合へ砂糖大匙四杯を入れて湯煎になしコルンスターチ大匙八分目を水に溶かして入れ能く煮て火より卸し冷めたる所にて碾茶小匙三杯を玉の出来ぬよう混ぜながら少しずつ徐(しず)かに加えて本文の如く器械にて寄せるなり...
村井弦斎 「食道楽」
...それから湯煮た玉子の黄身を二つ裏漉しにして生玉子の黄身を混ぜて芥子(からし)を小匙一杯と塩胡椒と砂糖を小匙半分ほど加えてサラダ油大匙二杯と西洋酢一杯とを幾度(いくど)にも少しずつ加えてよく煉ります...
村井弦斎 「食道楽」
...別に前の通り玉子と砂糖と牛乳とを混ぜた中へパンを入れてベシン皿へ移してテンピの中で三十分間焼きますがテンピへ入れる時テンパンのブリキ皿へ湯を注(つ)いでその中へベシン皿を置かないと底が焦(こ)げます...
村井弦斎 「食道楽」
...今度は二つの黄身へ塩と砂糖を交ぜてそれを牛乳の中へ掻き混ぜるとちょうど好い加減に固まりますから...
村井弦斎 「食道楽」
...そして氷砂糖、金米糖(コンペイトー)などを買って、陸に言った...
森鴎外 「渋江抽斎」
...其れに交つた砂糖漬の白樺の棒縞(ぼうじま)...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...その白い粉を竹ベラで掻き溜めたものは――まだ砂糖などということばもないが――砂糖代りの上菓子に用いられ...
吉川英治 「私本太平記」
...糖分に飢えている事がわかる...
吉川英治 「源頼朝」
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