...その人の内面的發展を精細に跡付け...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...他の人らが醜なりと認めるものをなお精細に調べてその中に美なるものを発見することもあれば...
丘浅次郎 「いわゆる自然の美と自然の愛」
...百貨店の品を隅々までも精細に調査研究した上で...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...十住心論十卷を作りたるも餘りに精細に過ぎ...
イー、エー、ゴルドン 高楠順次郎訳 「弘法大師と景教との關係」
...精細に調べさせて見ようと相談はたちまち一決して早速人名録作成の人に補助することにして...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...そしてこんなにも精細に...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...これらのことがらについての事実を精細に研究するのが学問的の方法であるのに...
津田左右吉 「日本歴史の研究に於ける科学的態度」
...試みにたったひとこまの皮膜に写った形像を精細に言葉で記載しようとしてもおそらく千万言を費やしてもなおすべてを尽くすことは不可能であろう...
寺田寅彦 「ニュース映画と新聞記事」
...初めて独特な意味に於て精細に規定したものは解釈学と呼ばれる一つの哲学方法であった...
戸坂潤 「辞典」
...その響きを精細に分析するだけの鋭利さを具え...
序 豊島与志雄 「ジャン・クリストフ」
...讀書敏求記を一層精細にしたやうなもので...
内藤湖南 「支那目録學」
...また簡短なる語を用うれば叙事形容を精細に為し得べき利あり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...ひとつの現象がそのもとに現はれるあらゆる条件を精細に調べ...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...――永年精細に人間の問題を研究した結果は著者にかく主張する權利を十分に與へる...
三木清 「歴史哲學」
...精細に算出することが出来るであらう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...最も精細に観測してみようと思う...
柳田国男 「山の人生」
...愛国の如きもの不完全にもせよ稍(やゝ)精細に画かれたるは実に此時限に始まれり...
山路愛山 「明治文学史」
...ここを拡大鏡で精細に覗きまわり...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
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