...いかにも精悍な感じの中年男で...
石川欣一 「比島投降記」
...勇敢に戦った精悍な帝国軍人と共に...
海野十三 「空襲下の日本」
...この長兵衛がまたなかなか精悍な気象で...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...アルプス国境防備兵のようにしっかりした足許と精悍な長身とを持つ伊太利(イタリー)製のランチャ...
谷譲次 「踊る地平線」
...禅坊主めいた精悍な顔が...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...精悍な顔つきの若者で...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...見たところ柔和なうちに精悍な面魂(つらだましい)と...
中里介山 「大菩薩峠」
...精悍な体躯をした中年の男で...
野上豊一郎 「闘牛」
...精悍な顔だったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...御苦勞樣で」三十七八の精悍な感じのする好い男で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...櫻内は五分刈りで精悍な躯つきであつたが...
林芙美子 「就職」
...角ばった精悍な顔に...
火野葦平 「花と龍」
...空を見あげたりしてゐる眼の据つた何処となく鷲を想像させるかのやうな精悍な容貌の学生と顔なじみになつてしまつた...
牧野信一 「奇友往来」
...精悍な風姿を持つてゐたので...
牧野信一 「山男と男装の美女」
...やゝ疲れた彼を運んで来たのだった!彼は大阪の地区で精悍な仕事をして来た敗北と転向の大波が戦線にのしかゝろうとした時法廷で彼は昂然と皇帝を罵倒した危機の前に彼は屈辱を知らなかった彼は党のために彼の最も貴重な青春の期間を賭けた五年の拷問と苦役が彼のつんつるてんな赤衣からはみ出た長身をけづり立て彼の眼を故郷の鷲のように鋭くした私たちは元気に挨拶を交わしたおゝ...
槇村浩 「同志下司順吉」
...精悍な多くの美点とを持つ土地を知り土地にねばりつく指導的農業労働者の一つの美くしい型だったのだ!僕は久しぶりで砂利だらけの餅を嚥(の)み下しただが...
槇村浩 「餅の歌」
...例の負けず嫌いな精悍な眉を上げ...
横光利一 「旅愁」
...それは決して精悍な体つきではなかった...
和辻哲郎 「漱石の人物」
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