...彼女の手の動きはとても精妙だった...
...この作品は精妙な筆致で描かれている...
...その技術は精妙に磨かれている...
...彼は精妙な戦術で相手を打ち破った...
...その料理は味も見た目も精妙に整えられていた...
...其製版摺刷の精妙巧緻は今猶お眼底に残って忘れられない...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...高等動物の眼の如きは頗(すこぶ)る精妙なるものであるが...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...王の万一の廃位に際して精妙な抗告を述べるためであるのは...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...ソフォクレースが精妙の筆もて...
高木敏雄 「比較神話学」
...ひとり鼎の精妙の耳のみ殘る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...この形態の下では矢張り一種の――精妙な――旧生気説にしか過ぎないだろう...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...この小説はあり得べからざる恋愛の精妙な心理解剖である...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...薩州伊王ヶ滝の自源坊より瀬戸口備前守(びぜんのかみ)が精妙を伝えし誉れの太刀筋(たちすじ)」「いや...
中里介山 「大菩薩峠」
...更にマクシムの長靴は精妙かつ清潔だったが...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...この手紙の中に精妙に描かれてゐるいくつかの巴里の情景は...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「巴里の手紙」
...いかにもその家屋の真似が精妙になってきだすのと前後して...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...その眼が精妙な仕組みのなかに私たちの愛するものの姿を映したとき...
宮本百合子 「幸福の感覚」
...たとひ百練千練の精妙なりとも...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...鐘巻自斎の精妙剣に敗れてしまった...
吉川英治 「剣難女難」
...精妙無比(せいみょうむひ)な太刀はここにたがいの呼吸をはかり...
吉川英治 「神州天馬侠」
...一々の人体を非常に精妙に描きながら...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...精妙な写実を行なっているのである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...舞台で見たあの活き活きとした狐がどんなに精妙な製作であろうかを問題として彼は見に来たのであった...
和辻哲郎 「文楽座の人形芝居」
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