...山紫水明楼上の一粲(いつさん)を博せしやも亦(また)知る可からず...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...翁は快く諾(うべな)ひて粲然たる黄金を卓上に並べたり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...角枕はまた粲たり...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...少しく長くなるけれども覚海伝の一節を仮名交り文に書き改めて大方諸賢の一粲に供しよう...
谷崎潤一郎 「覚海上人天狗になる事」
...けだしその流行の波濤に漂はさるるに際しては読者の趣味概ね泛として定まるところなく批判の能力に乏しくして半銭の価値なきものも※々(さくさく)して世人の賞粲(しようさん)に上る...
津田左右吉 「史論の流行」
...従って上記のごときは俳壇の諸家の一粲(いっさん)を博するにも足りないものであろうが...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...衣服頭飾粲然(さんぜん)華麗の人を見ざるなく...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...無数の真蒼な小鬼どもが白金の光耀(こうよう)粲爛(さんらん)たる中で乱舞したら...
中島敦 「環礁」
...読者の一粲に供したが...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...黄花粲照顔...
夏目漱石 「思い出す事など」
...粲たる七斗は、御空のあなた、傲る吾讎、北方にあり...
夏目漱石 「從軍行」
...諸君の一粲(さい)を煩す事にしました...
楢崎龍、川田雪山 「千里駒後日譚」
...読者諸君の一粲(いっさん)に供えてみよう...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...この能因法師ならぬ今秋を期して発表読者の一粲を博さんものと秘してゐたら...
正岡容 「東京万花鏡」
...粲堂、通称は平蔵である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...御粲留(ごさんりう)被成可被下候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...また王粲(おうさん)...
吉川英治 「三国志」
...侍中の王粲(おうさん)は...
吉川英治 「三国志」
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