...さすがに病床の粥腹(かゆばら)では...
太宰治 「ろまん燈籠」
...・人がゐてしぐれる柿をもいでゐた・庵のぐるりの曼珠沙華すつかり枯れた・つゆくさ実をもち落ちつかうとする夜はまた粥を煮て食べた、私には粥がふさはしいらしい、その粥腹で、たまつた仕事をだいぶ片付けた...
種田山頭火 「其中日記」
...槍を越す頃は二食にも足らぬ粥腹だった...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...「お粥腹では力が出んなあ」いつの間にか私の側には...
原民喜 「小さな村」
...すぐ粥腹(かゆばら)に鎧(よろい)を着込む...
吉川英治 「私本太平記」
...粥腹に温(ぬく)もった五体をよろいにつつむと...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索