...それでお粥もつくれば...
梅崎春生 「狂い凧」
...朝 雨 午後ハフラズ蒔清ト田端ニユク――八日春陽堂ノ番頭「芋粥」「戲作三昧」ノ裝幀ノ用デキタル龍之介先生...
小穴隆一 「二つの繪」
...杉の枯葉に火をつけて囲炉裏の鍋(なべ)でうまい茶粥(ちやがゆ)を煮るでせう...
高村光太郎 「智恵子抄」
...粥が化して白い虫の集団になったと云うのはその意味であって...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...・暮れてなほ柿もいでゐる・明けるより柿をもぐ・柿をもぐ長い長い竿の空あるけば寒い木の葉ちりくる・秋のすがたのふりかつ(マヽ)てはゆく・ひとりの火がよう燃えます(改作)・法衣ぬげば木の実ころころ(〃)・更けてあたゝかい粥がふきだした夜をこめて落ちる葉は音たてゝあぶら虫にはとても好感は持てないけれど...
種田山頭火 「其中日記」
...兵馬は粥を温めるの手数よりも...
中里介山 「大菩薩峠」
...その温かいお粥を...
中里介山 「大菩薩峠」
...七草粥(ななくさがゆ)がすんだ翌(あく)る日でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...正雄(まさを)に叱(しか)られて同(おな)じ膳(ぜん)の上(うへ)に粥(かゆ)の湯(ゆ)をすゝる事(こと)もあり...
樋口一葉 「うつせみ」
...御粥安本(ごかゆやすもと)の書状にも生計に窮している様子が見える...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...病人にお粥(かゆ)を与えるにも炒米(いりごめ)のお粥でないとかえって胃を害しますからよく注意しないといけません...
村井弦斎 「食道楽」
...産婦の宮への御粥(かゆ)...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...今までも粥は食べていたが今日ほど切にそれを要求したことがなかった...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...粥は梅干の酸味を吸い出し梅干は程よい味にふっくらと肉づいて...
矢田津世子 「茶粥の記」
...あんなにお粥を喜んでいた良人であった...
矢田津世子 「茶粥の記」
...人々が土瓶を提げてお粥を貰いに行くのであるから...
柳田国男 「故郷七十年」
...やっと粟粥(あわがゆ)をすすって生きているばかりなのじゃ」「ふウむ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...粥(かゆ)を煮ようの...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索