...皆芋粥をつくる準備で...
芥川龍之介 「芋粥」
...餅花(もちばな)を神棚(かみたな)へ供(くう)ずる事を聞て粥杖(かゆつゑ)の事と混錯(こんさく)して記したるなるべし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...「芋粥(いもがゆ)くれ...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...・冬夜さめてはおもひでの香煎をすゝりますお粥のあたゝかさ味の素の一さじ二さじ・噛みしめる味はひも抜けさうな歯で・更けてひそかに竹の葉の鳴る十二月十五日晴...
種田山頭火 「其中日記」
...湯気が柱をなして立っている蕎麦粥が出た...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...相当の家の者共がみんないっぱしの貧窮人らしい面(つら)をして粥を食い歩く...
中里介山 「大菩薩峠」
...お粥のような糊のようなものをそのお椀に一杯よそって来ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...卯平(うへい)は冷(さ)めた白粥(しろがゆ)へまだ一口(ひとくち)も箸(はし)をつけた容子(ようす)がない...
長塚節 「土」
...そこへ粥が出る...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...腹一ぱい粟の粥が食いたい...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...荒れた畑地を耕して麦粥を啜って居た今までに比べれば重三は今の境遇に充分満足して居た...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...病人にお粥(かゆ)を与えるにも炒米(いりごめ)のお粥でないとかえって胃を害しますからよく注意しないといけません...
村井弦斎 「食道楽」
...お芋は上等の品を撰んで輪切にしたら直(す)ぐ水へ漬けてアクを出さないとお粥の色が悪くなって渋味が出ます...
村井弦斎 「食道楽」
...越後の方でも古くから大師講の小豆粥には...
柳田國男 「日本の伝説」
...やがて蓆で囲った施粥小屋(せがゆごや)へと近づいた...
山本周五郎 「柳橋物語」
...……歩きまわることがやまると施粥を貰う行列に並びだした...
山本周五郎 「柳橋物語」
...大施粥(おおせがゆ)を行って来た...
吉川英治 「大岡越前」
...ぬる粥(がゆ)にして...
吉川英治 「新書太閤記」
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