...二十二日午後二時殯儀館を出た葬列はおよそ六千人の青年男女が粛々として万国公墓に向った...
内山完造 「魯迅さん」
...八基の神輿は粛々として練り出されるのであった...
江見水蔭 「怪異暗闇祭」
...粛々と英霊を見送るのだった...
大鹿卓 「金山※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]話」
...粛々と前進してきた今日の出場闘牛士は...
谷譲次 「踊る地平線」
...粛々として永遠に歩き続けてるのに違いない...
豊島与志雄 「丘の上」
...一様に列を正し粛々としておごそかに...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...武勇粛々として郎党をひきつれた宇都宮弥三郎と出逢(でっくわ)すと...
中里介山 「大菩薩峠」
...水も洩らさぬように粛々と練って行く...
中里介山 「大菩薩峠」
...粛々として七条油小路の現場に出動したのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...粛々として橋板を踏み鳴らして来かかったものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...新撰組の一行が粛々として三条大橋を西に向って渡り去った...
中里介山 「大菩薩峠」
...粛々と練って来たのでありますが...
中里介山 「大菩薩峠」
...その葉っぱはどんなかたちをしているのかしら……粛々としたその姿を胸に描きながら...
林芙美子 「新版 放浪記」
...太古のような陰闇たる闇の中を粛々と進んで行く...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...ところどころに水溜りのある暗道(ポテルン)を粛々と歩いて行った...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...粛々と整然と進んだので...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日白魔」
...召使い達の仕事は各自の業務を粛々とこなすことだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...真っ赤な焔(ほのお)をかざして――それはもちろん松明(たいまつ)であるが――粛々と無言を守って通って行くのが眼に映った...
吉川英治 「親鸞」
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