...革命軍の鋭鋒、当るべからざるを聞ける宗盛は、是に於て、舞楽の名手、五月人形の大将軍右近衛中将平維盛を主将とせる、有力なる征北軍を組織し、白旄黄鉞、粛々として、怒濤の如く来り迫る革命軍を、討たしめたり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...粛々と英霊を見送るのだった...
大鹿卓 「金山※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]話」
...右折して大通りを粛々と衆議院議長官舎の右側にすすまれた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...粛々として永遠に歩き続けてるのに違いない...
豊島与志雄 「丘の上」
...私らは粛々としてそれに従った...
永井隆 「長崎の鐘」
...粛々として練って来ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...水も洩らさぬように粛々と練って行く...
中里介山 「大菩薩峠」
...粛々として橋板を踏み鳴らして来かかったものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかも粛々として...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...いわんや自然は粛々としていきている...
中村清太郎 「山岳浄土」
...太古のような陰闇たる闇の中を粛々と進んで行く...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...株価が五、六ポイント下がったら、粛々と買うぞ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「バブル崩壊」
...いま粛々とみかたが原めざして出陣して行った...
山本周五郎 「死處」
...そうして大揺れの下甲板に粛々と担(かつ)ぎ上げられると...
夢野久作 「幽霊と推進機」
...全軍の長蛇は粛々と...
吉川英治 「上杉謙信」
...粛々と兵馬を徐州の濠ぎわまですすめて行った...
吉川英治 「三国志」
...先鋒は、粛々と、播州加須屋へ入っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...真っ赤な焔(ほのお)をかざして――それはもちろん松明(たいまつ)であるが――粛々と無言を守って通って行くのが眼に映った...
吉川英治 「親鸞」
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