...粛々と声もなく通りすぎていった...
海野十三 「空襲警報」
...粛々と隊伍を組んで進む...
海野十三 「人造人間戦車の機密」
...粛々と英霊を見送るのだった...
大鹿卓 「金山※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]話」
...黙々として、粛々として、一切が調節された幸福でなければならない...
種田山頭火 「旅日記」
...それでなければ統制的官衙の石段を粛々として降って来る「声」かなのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...粛々として永遠に歩き続けてるのに違いない...
豊島与志雄 「丘の上」
...私らは粛々としてそれに従った...
永井隆 「長崎の鐘」
...やはり雨の中を粛々として甲州の方へ向けて下りて行くのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...武勇粛々として郎党をひきつれた宇都宮弥三郎と出逢(でっくわ)すと...
中里介山 「大菩薩峠」
...水も洩らさぬように粛々と練って行く...
中里介山 「大菩薩峠」
...粛々と練って来たのでありますが...
中里介山 「大菩薩峠」
...戦地に向う野戦砲兵の一隊が粛々と進んで来るのを見て足を留めた...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...いわんや自然は粛々としていきている...
中村清太郎 「山岳浄土」
...その葉っぱはどんなかたちをしているのかしら……粛々としたその姿を胸に描きながら...
林芙美子 「新版 放浪記」
...粛々と、平然と歩いて行くと、道がだんだん狭くなった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...そうして大揺れの下甲板に粛々と担(かつ)ぎ上げられると...
夢野久作 「幽霊と推進機」
...敵の糧倉本部たる北山のふもとへ粛々と迫って...
吉川英治 「三国志」
...真っ赤な焔(ほのお)をかざして――それはもちろん松明(たいまつ)であるが――粛々と無言を守って通って行くのが眼に映った...
吉川英治 「親鸞」
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