...粛々と隊伍を組んで進む...
海野十三 「人造人間戦車の機密」
...粛々と群聚はすゝむ初詣(はつもうで)清浄(しょうじょう)の空や一羽の寒鴉(かんがらす)一月二日 武蔵野探勝会...
高浜虚子 「五百五十句」
...粛々として坂道を登り...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...それでなければ統制的官衙の石段を粛々として降って来る「声」かなのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...やはり雨の中を粛々として甲州の方へ向けて下りて行くのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...粛々として練って来ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...粛々とここまで練って来ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...新撰組の一行が粛々として三条大橋を西に向って渡り去った...
中里介山 「大菩薩峠」
...粛々としてこれに走(は)せ向った...
中里介山 「大菩薩峠」
...戦地に向う野戦砲兵の一隊が粛々と進んで来るのを見て足を留めた...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...いわんや自然は粛々としていきている...
中村清太郎 「山岳浄土」
...太古のような陰闇たる闇の中を粛々と進んで行く...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...ところどころに水溜りのある暗道(ポテルン)を粛々と歩いて行った...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...粛々と、平然と歩いて行くと、道がだんだん狭くなった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...いま粛々とみかたが原めざして出陣して行った...
山本周五郎 「死處」
...粛々と山の隠し道へすすんで行く...
吉川英治 「三国志」
...敵の糧倉本部たる北山のふもとへ粛々と迫って...
吉川英治 「三国志」
...粛々と、城門へ練ってゆく鉄甲の列のなかに、わが良人(つま)やあるとさがし廻る眼...
吉川英治 「新書太閤記」
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