...指に粘りついた飯粒を落とした...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...伯爵の粘り強さには驚かずにいられなかった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...さらにこの効果は血液の濃く粘りっこい状態によって増加し...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...この人がまた粘り屋で毎日十一時すぎまで店に頑張っている...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...この粘り強い生命の根はしっかりと互いにからみ合って...
寺田寅彦 「芝刈り」
...すべてアングロ=サクソン特有の粘り強さをもって乗り越えられた...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...温かい茶を飲んで半日粘り...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...今日では餅に粘り気の多い糯米を用いるからそんな繋ぎは入用がないようだが...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...粘りのないことに関する...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...粘りづよく強引に...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...それに比べると粘りが多いか...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...ブラシに粘り付いたのと一緒に指先で丸めて...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...髪毛(かみのけ)が顔中に粘り付いて...
夢野久作 「支那米の袋」
...白い額の汗に粘り付いていたが...
夢野久作 「巡査辞職」
...足の裏が床板に粘り付いたように身動き一つ出来ず...
夢野久作 「白髪小僧」
...淡(うす)い血と淋巴(りんぱ)液が襯衣(シャツ)の裏面に粘り付いている...
夢野久作 「暗黒公使」
...助右のこの粘り方には...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...決戦は首府から数レガの平野に於て終日粘り強く行われたが...
和辻哲郎 「鎖国」
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