...彼の手紙には、粗朴な筆跡が特徴的だった...
...粗朴な木工品が手作り市で売られていた...
...彼女の音楽は、粗朴ながら心に響くものがあった...
...美しい芸術品よりも、粗朴な土産物が好みだ...
...その料理は、粗朴な材料から作られていたが、美味しかった...
...函館停車場は極(ごく)粗朴(そぼく)な停車場である...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...函館停車場は極粗朴な停車場である...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...英雄の特質とは何ぞや曰く磊落粗朴の野性...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...英雄の特質とは何ぞや曰く磊落粗朴の野性...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...粗朴の點は勿論あるけれども...
内藤湖南 「北派の書論」
...ある粗朴(そぼく)な悲哀の美感を催(もよほ)させるばかりである...
永井荷風 「黄昏の地中海」
...粗朴であつたればこそである...
中原中也 「よもやまの話」
...はや「血迷つた粗朴さ」でしかないのである...
中原中也 「よもやまの話」
...先に云ふ「血迷つた粗朴さ」が...
中原中也 「よもやまの話」
...いとも粗朴な絵を眺めてた...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...なんか御用で――」慇懃(いんぎん)な態度はひどく粗朴(そぼく)ですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...未開人は責任の感情というものが極めて粗朴の状態におかれている...
宮本百合子 「女の歴史」
...なお粗朴なる洗心と雅懐(がかい)を心がけていた丞相その人の面影を偲(しの)ぶに足るといわれている...
吉川英治 「三国志」
...藁草履(わらぞうり)一つの粗朴(そぼく)な身装(みなり)で...
吉川英治 「親鸞」
...褪(あ)せた黒つむぎの羽織、ごわごわな手織の袴(はかま)、陽にやけた顔など、粗朴一色の座に、二つの美があった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...荒々しくのみ働いている神経と粗朴な生活の中に...
吉川英治 「宮本武蔵」
...本阿弥(ほんあみ)光悦の家で見た梁楷(りょうかい)の栗鼠(りす)に落栗の図を観(み)――その粗朴なうちに持つ王者の気品と...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その頃までなお“日清談判破裂シテ……”などという今から思えば滑稽なほど粗朴な軍国調が歌われていた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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