...少しばかりの粗塩(bay salt)を加える...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...此処に散華した勇士達の粗末な墓標が...
上村松園 「中支遊記」
...粗末な椅子と卓子(テーブル)と麦酒(ビール)の空壜(あきびん)と会話辞書と――そこらに見えるものは何一つ耳を持つてはゐなかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...一方雇人たちは粗食に甘んじて働かねばならぬ...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...「本当にお粗末な部屋ですけれど...
徳田秋声 「仮装人物」
...彼豈(あ)に粗胆(そたん)笨腹(ほんぷく)の慷慨家ならんや...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...おおい布は灰色で手ざわりが粗く...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...だぶだぶの上衣と裂けた粗未なビロードのズボンと...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...唐本には徃々製本粗末にて落丁のもの有之由...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...私の住居は粗末で即席ですが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...粗生生産物の販売ほど一国にとり有利な取引部門はない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...ところがドイツ人やスイス人となると諸君よりもいっそう粗野無知であって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ですからできたものは多くの場合冷たくまた粗末なのです...
柳宗悦 「民藝の性質」
...そう申しました」「――――」「この粗末なお召物は...
山本周五郎 「落ち梅記」
...極めて粗末な大学生の服を着ていた...
夢野久作 「怪青年モセイ」
...きわめて粗末なただ雨露をしのぎ...
吉川英治 「三国志」
...「御丁重(ごていちょう)に、客殿(きゃくでん)へ」べつに、一老臣へ、「晩の、御饗応を、粗末ないよう、用意させておけ」と、いいつけた...
吉川英治 「新書太閤記」
...ために家士一統には破衣(はい)粗食を給しながら...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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